第7話

都合のいいこともあるもので
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2019/05/04 12:54
詩織
私と…、友達に?
私と友達だなんて…。

そんな…、、
美空
うん、そうだよ。
私と友達になってよ。
そんな、、都合のいいことあるわけがない。

散々私たちは…、いいや、私は、蔑んできたのに。

直接とかじゃなくても、間接的に。
詩織
そんな、都合のいいことあるの?
私は散々、みんなをっ…!
美空
別に誰も恨んでなんていないよ。

だから…さ?



…、きっと友達になるのが一番なんだろし、

私も美空と仲良くなりたい気持ちはある。


そうか、私は、『償い』だなんてして、勝手に許された気分になろうとしていただけで。

それなら、まあ、いいのかもしれない。
詩織
わ、わかった。
よろしくね、美空。
美空
ははっ!!
ありがとう、し、詩織!
その満遍の笑みは反則技だ。

『詩織』だなんて。

私はここ最近の私で一番素直になれたと思った。














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ーーー笑い合う2人は気づかなかった。

友達となった2人を恨めしそうに見ていた影を。

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