第8話

愛と正義が友達
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2019/05/05 07:47
美空
詩織、本当にありがとうね!
詩織
え?どうしたの?急に。
私が美空と友達になってほんの3日。

そして、私が3軍になって2日ぐらいかな。

途轍もなく、楽しい生活を送れていた。
別に、優衣とか沙月と決別した訳ではないから、普通に話す程度となった。

たぶん、2人は私のことをすごくわかってるのだと思った。

私をわかってるから、そっとしておいてくれる。
そして、私は今日、美空と放課後デートだ。

雑貨屋さんをまわったり、服を選びあったり。
ついでに今はアイスを食べている。

私が同じ味で三段トリプルを頼んだ時、美空は苦笑していた。
美空
いや、ほら私。
『友達』って言う関係が3日も続いたことなかったからさ。
詩織
そっか…。
私は思わず口を噤んでしまった。
双子の妹である七瀬の所為だろう。

こうやって美空を、隣で見れば似ているのに…と、私は思わずにはいられなかった。

口を噤んだ私を気遣ってくれたのか、美空が『ごめんね、』と笑ってくれた。
美空
私、愛と正義が友達だったから!!


…『愛と正義が友達』だなんて。
まるで、某人気アニメの主人公の様じゃないか。

私はたまに可笑しなことを言う美空が好きだ。
なんで美空が双子の妹である七瀬に毛嫌いされる理由がわからないけれど。

まあ、そこは色々あるんだろう。
詩織
ふっ…あははっ!!
美空
ちょっと…私は真剣なのに!!
吹き出して笑ってしまった私に美空が慌てている。

顔を真っ赤にして怒っているのだが…、
あんまり怖くないのは黙っておこう。






ーーーーカシャッ


私は背後からシャッター音がした気がした。

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