廊下をボチボチ歩いていると、伏黒恵くんに会った。
自己紹介を済ませておこう。
…名前だけか……冨岡さん風の?嫌われてる系の方ですか…?
人付き合いもちゃんとしなくてはいけないしね。
そんな反応しないでよ。
そんなことを思っていると、先生が来た。
私の肩と伏黒恵くんの肩に手を置いてそういう先生。
なんですか、私がこの子の腕でも切ると思いですか?だから来たんですか?
なんて思うけど口には出さない。
あくまでニコニコとそれを見る。
挨拶って大事なんですよ。
,
2本の刀を素早く刺して、首と思われる部分を切る。
これでいけるのかどうかは分からないが、
一応刀に呪いもかけておいたし…
消えていく呪霊。
これでも効果はある…か。
呪力を纏わせて使えば、さらに攻撃力が上がるがもしれない。
今度試してみよう。
そう思いながら、呪具を見る。
そして、消えていく呪霊の前に屈んで手を着いた。
呪霊と言えど、人の思いから生まれたものだ。
少しは鬼のように同情もしてしまう。
呪霊として生まれたかった命では無いのだ。
呪霊ではなくて、生き物に…
____次回もよろしくお願いします!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。