第42話

肆拾壱
32,875
2021/01/09 14:06
五条悟
五条悟
《開始5分前でーす。
それではここで歌姫先生の
ありがたーい激励のお言葉をいただきます》
庵歌姫
庵歌姫
《はぁ!?え、えーっと…
あー…ある程度の怪我は仕方ないですが…
そのぉ…時々は助け合い的なアレが…》
五条悟
五条悟
《時間でーす》
庵歌姫
庵歌姫
《ちょっ、五条!!あんたねぇ》
五条悟
五条悟
《それでは姉妹校交流会、
スターーートォ!!!》





大きい声で耳がキーンとする。




その後から「先輩を敬え!!ピーガガ」なんて音が聞こえてきた。




仲がいいんだか悪いんだか。





羽織りの中に手をお入れながら、トトっと軽足で走る。


いつも任務で走っている時より皆さん遅いですね。




虎杖悠仁
虎杖悠仁
ボスの呪霊どこにいるかな
パンダ
パンダ
放たれたのは両校の中間地点だろうけど
まぁじっとはしてないわな
禪院真希
禪院真希
例のタイミングで
索敵に長けたパンダ班と伏黒班で分かれる
あとは頼んだぞ、悠仁
虎杖悠仁
虎杖悠仁
オッス!



すると、バウッと吠えた玉犬が前に出た。




呪霊か……。




呪い
どゴいグのぉ〜?
禪院真希
禪院真希
3級ザコだな。



真希さんが構えたところで、



大瀬良あなた
止まってください



にこやかに言いながらも少し声を張って言った。




突如、ガッとパンダさんの前に現れる大きい腕。





東堂葵
東堂葵
いよぉーし!
全員いるな!!
まとめてかかってこい!!



全員が構えた時、私は木の上に上がった。



虎杖くんが東堂くんの頭を掴んで、
足で思い切り顔を蹴る。



その瞬間、



禪院真希
禪院真希
散れ!!



真希さんの一言で全員が散る。




私はと言うと、木の上で虎杖くんを見守る。

まぁ、大丈夫でしょう。




東堂葵
東堂葵
いいスピードだ。



そう言う東堂さんに少し引く。



今のは結構いいのが入ったはずです。




ズズズと拳を上げる東堂さんに、少しぞくりとした。






東堂葵
東堂葵
お返しだ1年。
死ぬ気で守れ!




構える虎杖くん。




やばいぞと思った瞬間、呪いが間にはいった。
呪い越しに殴られた虎杖くん。



呪いがいなかったら今のは危なかっただろう。





大瀬良あなた




人の気配が多くなった。


もう集まってきたか…





あっちと、そっちと、そこと、そこと…





数える限り京都の人達は全員いる。
どうしたものかと考えていると、バゴォッと虎杖くんが蹴られる。




大瀬良あなた
虎杖くん…!




頭をゲシゲシ蹴られる虎杖くん。



既に血まみれだが……きっと問題は無いだろう。




東堂葵
東堂葵
マジかお前



立ち上がった虎杖くんを見て、東堂さんがそう言う。




知らないだろうが、虎杖くんは今まで私の相手をしてきたのだ。




……掠っただけで耳が少し切れるような攻撃を、虎杖くんはなんどもうけている。





虎杖悠仁
虎杖悠仁
人の頭バカスカ殴りやがって、
これ以上バカになったらどうすんだよ



自分で言いますか、それ。




東堂葵
東堂葵
心配するな。
「男の子はバカな位がちょうどいい」と
高田ちゃんが言っていた
虎杖悠仁
虎杖悠仁
誰だよ。
アイドル興味ねぇーよ俺
東堂葵
東堂葵
じゃぁなんでアイドルって分かったんだよ。
知ってんじゃねぇーか



漫才すな。



東堂葵
東堂葵
1年、名前は
虎杖悠仁
虎杖悠仁
虎杖悠仁。
東堂葵
東堂葵
そうか、
虎杖悠仁。
お前にひとつ聞きたいことがある。
どんな女がタイプだ



さぁ、虎杖くん……




あなたはなんて答えるか。






___次回もよろしくお願いします!


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