飛んだり、屈んだり、
私を担ぐ人は凄いスピードで逃げる。
スピードは上がる。
聞く気なんて一切無いみたい。
私はずっと呆然と、みんなの方を見ていた。
だって、
だって、
なんで、皆がここに居るの。
,
ほんとそれ。
何しに来たんだろうなんて、
少し笑ってしまう自分がいて、
今まで返して欲しかった
あの笑いを
あの楽しみを
あの幸せを
心がだんだん思い出していく。
そうそう、こうだった。
そうそう、いつもこんな感じで。
そうそう、いつもああやって、
______みんな笑ってたんだ______
笑う事も、泣く事も、痛みだって感じれて。
あなた達が、生きるはずだった。
生きなければならなかった。
居なくなってはいけない人達だった。
幸せになるべき人達だった。
小さく伸ばした手を引っ込めて、
小さく上げた口角を戻して、
小さく光る希望を閉ざした。
……違うの。
違うの。
違うんだよ……
知ってるんだよ、
もう、生きてないんだよね。
___次回もよろしくお願いします!
更新遅くなってすいません!
全然作が思いつかなくて……伸ばしているうちに忘れてしまってました!!
もう誰か殴ってくれ!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。