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第7話

奏太
15
2018/02/22 15:56
美樹
美樹
メイク、直してくれば?
聖奈
聖奈
あ!う、うん!
美樹に指摘されトイレまで急ぐ
聖奈
聖奈
うっ、崩れすぎ~
鏡の前に映る自分を見て驚愕する。涙のせいでマスカラが落ち、目元が黒く染まっている
聖奈
聖奈
急がないとっ
素早くメイクを直し、トイレを出る。
ガラガラッ
聖奈
聖奈
あれ?
教室を開けるとそこには誰もいなかった
聖奈
聖奈
みんな?
静まり返る教室。ここにいるのは聖奈だけ。
聖奈
聖奈
なんで?
ゆっくりと歩きさっきまでみんなと話していた席に座る
聖奈
聖奈
最後の…私の机…みんな、どこいっちゃったの…
今まで騒がしかったものが急に静かになると寂しんなるもの。
取り残されたかのような感覚に耐えきれずまた、涙を溢れさせてしまう
聖奈
聖奈
うっ、うぅ
ふと、前に視線を上げると黒板が見えた
聖奈
聖奈
…え?
黒板全体に書かれた
〝机の中見ろ〟
という荒々しい文字
聖奈
聖奈
机?
机の中に手を入れた。手に当たったものは1枚の手紙
聖奈
聖奈
なに…これ
聖奈へ
いつも俺たちのことを優先してくれてありがとう。聖奈は優しすぎるから色々と気をつけろよ!聖奈の笑顔を見てるとなんていうか、そのー、癒されるんだよ!マジで!友達思いな聖奈は本当に素敵だと思うよ。高校卒業なんて言葉だけ!これからも関係は変わらないし一生のもんだからな!

音楽室、ピアノの上

奏太より
聖奈
聖奈
なに、これ…なんで
私は勢いよく教室を飛び出し上の階にある音楽室まで走った

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