第4話

メッセージ
25
2018/02/19 14:58
いよいよ卒業式当日

風は穏やかに吹き、空は快晴だった
聖奈
聖奈
まだ始まってもないのに泣きそうだよぉ
美樹
美樹
はやいはやいw
弥生
弥生
こらえて聖奈w
卒業式当日の朝。
黒板には“卒業”という文字が太く大きく書かれていてその周りに生徒一人一人のメッセージが書かれている
奏太
奏太
3人ともっ、あれ書いたか?
美樹
美樹
まだ、ほら書きに行くよっ
弥生
弥生
何にしよーかなぁ
黒板の前でチョークを持ちながら考える
聖奈
聖奈
悩むね、ほかの人はどういうの書いてるのかな
周りのメッセージを見ると体育祭や文化祭の思い出などがそれぞれ書かれていた
爽
なんか、文化祭も体育祭も今となっては懐かしいね
美樹
美樹
うん、楽しかった思い出沢山ありすぎて困るなぁ
弥生
弥生
あ!私こうしよう!
弥生はすぐにチョークを手に取り黒板に書き始めた
弥生
弥生
できた!
聖奈
聖奈
なんて書いたの?
そこには«聖奈が大学でも私達みたいな最高の友達を作って毎日笑顔で暮らせますよーに»と書かれていた
聖奈
聖奈
や、弥生いいいい!
美樹
美樹
お願い事だねwじゃあ私は…
«弥生に卒業後、カッコよくて優しい彼氏ができますよーに»
弥生
弥生
ええ!?気づいてたの?ww
美樹
美樹
わかりやすいのよ
聖奈
聖奈
そっか、じゃあ私も
«爽くんの弟くんが、元気に育ちますように»
爽
!!…ありがとう
爽には産まれたばかりの赤ちゃんがいた
爽
しょーがない…
«奏太のゲームが壊れますよーに»
奏太
奏太
ちょ!ちょちょちょ!何祈ってくれてるの!?
爽
だって夜更かしするから
奏太
奏太
それだけは許して(泣)
そんな二人の会話に周りも声を上げて笑った
奏太
奏太
じゃあ俺もっ
«美樹の歌が上手くなりますよーに!»
美樹
美樹
余計なお世話よっ!
弥生
弥生
確かに美樹音痴だもんねw
美樹
美樹
ばかね、これから上手くなるのよ
聖奈
聖奈
そっか
こうして、5人は互いのお願い事を書いた

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