じんたんは早とちりだ。
俺はまだ、
"付き合ってるよ"
なんて口にしてないのに。
しかもあんな笑顔で。
俺の心はじんたんの行動で感情を動かされる。
だってじんたんが好きだから。大好きだから。
この気持ちが嫌になることもある。
だけどやっぱりじんたんを諦めきれなかった。
きっとこの先もだろう。
俺は1人で呟いた。
いざ、じんたんを目の前にして言えないくせに短い言葉で今の気持ちを言葉に出した。
なんで俺は男に恋したんだろう。
もし同性じゃなかったら、今にでもじんたんに告白してるのにな…。
今までの想いを伝え、
今までの想いを捨てる。
俺は静かな部屋で人生の選択肢をした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。