第23話

思い出の積み木【テオsaid】
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2018/03/10 06:54
俺は今日。
じんたんに告白をする。

俺とじんたんの思い出は積み木みたいなもの。

今までの関係が崩れてもまた自分で積み上げればいい。またその形に戻せばいい。


でも、もしじんたんと付き合えたらこの積み木はまた1つ積み重なる。

ダメだったら積み木はまた1からやり直し。
うんん。0から。







放課後じんたんを呼び出そう。
テオ
じんたーん
じん
んー?
俺はじんたんのクラスに行き、じんたんを呼んだ。
テオ
今日の放課後時間ある?
じん
あ、うん。あるよ
テオ
んじゃ放課後。屋上で待っててくんね?
じん
いいよ!
じんたんは潤んだ瞳で俺を見る。

あぁ…この顔をもうオサラバなんだ…。
はぁ…。




そして放課後___。

俺は屋上への階段を登った。
登るたびに緊張が増す。

緊張したってフラれるくせに。
無駄な感情だった。
じん
んぁ!テオくん!
じんたんは笑顔で俺の名前を呼ぶ。
テオ
よっ!
じん
急にどうしたの?
首を傾げるじんたん。

言うって決めたんだ。もういいんだ。
テオ
あの…
じん
うん?
この関係が終わっても
テオ
俺…
じんたんに嫌われても。
テオ
じんたんのことが好き。
今までの思い出はそっと心の中で鍵をかけよう。
じん
……ごめんね


じんたんは下を向きながら俺に言った。

結果は思ってた通り。
































あぁあ…。思い出の積み木が崩れちゃった…。

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