第20話

悪い予感。【テオsaid】
1,790
2018/03/03 03:10
テオ
な、なぁじんたん…
じん
ん?
テオ
俺と…っ…その…
テオ
付き合ってください…っ
じん
……
じん
同性はちょっと…ごめんね、




テオ
っ…!
テオ
夢…か…
じんたんにフラれる夢を見た俺は朝起きると涙が零れていた。
テオ
あ…っ…
俺はすぐ側にあったティッシュで涙を拭き取る。

あんな夢を見るなんて正夢になるんじゃないかと思うとじんたんへの想いを伝える日が遠くなった。


やっぱり同性じゃ…ダメ……だよな…、
テオ
はぁ…
朝からため息をついたのは初めてだった。

今日はなんだか悪い予感がする。


そんなことを思いながら支度をして学校へ向かう。




そして学校につき、じんたんの姿が見えた。
じんたんを見るたびにあの夢を思い出して怖くて泣きそうになった。
テオ
…やべ…
涙が1粒零れそうになったが、皆にバレないように頑張って涙を必死にこらえた。



そんなネガティブな考えながら今日もじんたんに想いを伝えられないまま1日がすぎる。

そして放課後になり、いつも通りじんたんを一緒に帰ろうと誘う。
テオ
じーんたーん
じん
あ、はーい!
テオ
今日一緒に帰ろうぜ!
じん
あ、うん!いいよ!





じんたんとの帰り道にて___。
じん
あ、そういえばあの女の子とはどうなったの?
じん
今付き合ってるの??
テオ
あ…いや…その……
付き合うわけないじゃんか、
なんて言えず。

俺はうまく言葉が言い返せなかった。
じん
あ、その反応は付き合ってんだね!
じん
おめでとう!!
じんたんは明るい顔で俺に言う。

今すぐ付き合ってないって言いたいのに言葉がなぜか引っかかる。

次第に胸は痛くなってきた。
テオ
…付き合って……
じん
なんだぁwその女の子と一緒に帰ればよかったのにぃww
じんたんは俺の言葉を遮る。
余計に言いづらくなった。
じん
明日はその女の子と帰りなよ!
じん
俺、1人で帰るから!
テオ
あ、ちょ、
じんたんは俺に手を振りながら言う。

その帰り道はもうじんたんの家に近かった。
じん
んじゃ、明日の帰りは楽しんでね!
笑顔で俺に手を振るじんたん。






























あぁあ…朝の悪い予感ってこの事だったんだ…

プリ小説オーディオドラマ