俺は今テオくんに告白された。
まさか告白されるなんて思ってもいず、
でもテオくんはあの女の子と付き合ってるんでしょ?
なのになんで俺に…。
だから俺は
テオくんに言葉を伝えた。
テオくんは涙目になっていた。
下を向きながらテオくんは言う。
いきなり俺に抱きついた。
泣きながら、抱きしめながらテオくんは俺に言う。
なんだ…早とちりだっただけなんだ…。
だけどこの世は同性は認めない。
そんなことを考えるとこの先、もっとテオくんと離れちゃうかもしれない。
それが怖くて、
やっぱりテオくんとは付き合えない。
付き合いたくない。
この世が認めないとは、
これからテオくんからもっと離れちゃう。
そういうことなのだろう。
テオくんは涙を流し、その場を立ち去った。
あぁあ……。
この世は"ハッピーエンド"で終わらないんだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!