じんちゃんはトイレから帰ってきた。
その帰ってきた表情は泣いていた。
目を擦りながら俺の方へ来る。
どうしたの?と問いかける前に
じんちゃんは先に口を開け、
じんちゃんはそう言い出した。
なんだ、そんなことか。
なんて。俺は余裕な微笑みをじんちゃんに見せた。
絶対、絶対、じんちゃんのこと嫌ってるはずがない。
そう言い切れるほど俺はテオくんのじんちゃんへの感情が行動に出ていることがわかる。
じんちゃんの頭優しく撫でる。
微笑みを向け、じんちゃんは微笑みを返す。
元気になってよかった…
ホッとした表情が出ているのは自分でもわかった。
ほんとじんちゃんは、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。