1日の授業を終え、やっと帰る時間になった。
俺は早速じんたんがいるクラスへと行く。
帰り道、いつもはこの時間がすごく短く感じたけど今日は帰り道だけじゃなく、
俺の家に来て今日1日、じんたんと居ることになる。
家につき、さっそくじんたんを上がらせた。
じんたんはキョドキョドしていた。
きっと慣れなていない家に居るのは少し不安だろうから。
あぁ…この時間がいつまでも続けばいいのにな…
なんてバカな考えをした。
俺は筋トレグッズを1つ手に取り、じんたんに渡す。
じんたんは運動不足なのか、俺が軽いと思っているものも重いと感じていた。
運動不足のうさぎさんめ。
そう言うとじんたんは一気に顔が真っ赤になった。
照れ屋なんだね、じんたんって。
顔を赤らめていうじんたんはそっぽを向いた。
少しからかいたくなったが、じんたんがこれ以上拗ねたら雰囲気が悪くなってお泊り会がなくなってしまう。
そんなことを思いやめといた。
あと何回じんたんの可愛い顔が見れるかな?
俺たちのお泊り会はまだまだこれから。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。