第73話

ひとりじゃないって最強だ
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2021/03/22 13:42





メンバーに話さないと行けないわかってたけど



自分ではさすがに話せる感じじゃなかったから



代わりに翔太が話してくれた



深澤「あなたは、お母さんを元気にできる力をもってる。だから、みんなで頑張ろうな」



岩本「あなたが笑顔でいれば、お母さんも絶対元気になるから」



そう言ってみんなは力強い言葉をくれた



涙目の、めめとラウもギュッと手を握りしめてくれた



ラウ「大丈夫、絶対大丈夫だから」



目黒「ほら、笑って」



『うん、ニコッ』



仕事も忙しくて、正直



精神的にボロボロだった



それに気づいてくれた翔太は私を家に泊めてくれる



翔太が仕事で居ない時は、康二とか涼太が



家に呼んでくれた



夜ご飯も1人でとることも多かったけど、



最近はメンバーの誰かととることが多かった



そんなさり気ない気遣いが私にとってすごく支えに



なっていた



みんなありがとう。



そして、私は翔太とお母さんのお見舞いに行くことになった



お母さんが目を覚ましたらしい




コンコン_______




『はいるよ』



母「あら!あなた〜!!!」



『お母さん、どう? 体調は』



母「ぜんぜーん平気!」



『よかった…』



母「あら! 翔太くん、!」



渡辺「お久しぶりです ! 」



お母さん「 まぁ…こんなカッコイイ子と、」



『かっこいいでしょ?』



母「実物は何倍もね ~! それに、大人っぽくなって」



渡辺「前あった時は、まだあなた中学生でしたもんね」



『あぁそんな前だったっけ』



渡辺「改めてお母さん… 俺は、一生かけてあなたを守ります。そして…誰よりも愛してます。少し先の話になると思いますが、大事な娘さんを僕にください。」




『え、』



プ、プロポーズみたい、



母「 そんな改まって、笑 もちろんよ。
翔太くん、あなたを幸せにしてね。もう、充分幸せだと思うけど」




渡辺「 ありがとうございます…! 絶対幸せにします!」





そして数日経って、私は1人でお母さんに会いに行った





『お母さん久しぶり~ 仕事で来れなくてごめんね』



母「そんなの気にしなくていいのよ?」



母「それにね…」



そういって嬉しそうに口を開く



母「翔太くん、本当にいい子ね」



『ん? いきなりどうしたの?』


母「あれ、あなたは知らないのかしら。
翔太くん、あなたが来れない日お見舞い来てくれたの。」



『 え…そうなの?』



母「あなたの事も、グループの事も沢山話してくれたのよ」



母「だから、翔太くんと幸せになるんだよ?」



『うん』



母「辛い時も、翔太くんにちゃんと話すんだよ?」



『うん』



母「たくさん笑って、素敵なお母さんにもなるんだよ?」



『うん』




本当に、お母さんが死んじゃいそうで、



とても耐えられなかった



全部、翔太に私を託したみたいな言い方




『私のウエディングドレスの姿…見てね』



母「あたりまえよ! 楽しみなんだから。」



『子供の顔もちゃんと見てね』



母「うん、ちゃんと見るよ。きっと美男美女が生まれるわよ」



『お母さん…』



母「ん?」



『だいすき…!』



母「ふふっ… 私も大好き、愛してるわ」





ずっとずっとこのままでいたい




お母さんは絶対生きる




ウエディングドレス姿も子供の顔も、



そして、私たちが国民的アイドルになる時も。



この私をうんでくれたお母さんに見せないと。



私もがんばらならなくっちゃ、















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