メンバーに話さないと行けないわかってたけど
自分ではさすがに話せる感じじゃなかったから
代わりに翔太が話してくれた
深澤「あなたは、お母さんを元気にできる力をもってる。だから、みんなで頑張ろうな」
岩本「あなたが笑顔でいれば、お母さんも絶対元気になるから」
そう言ってみんなは力強い言葉をくれた
涙目の、めめとラウもギュッと手を握りしめてくれた
ラウ「大丈夫、絶対大丈夫だから」
目黒「ほら、笑って」
『うん、ニコッ』
仕事も忙しくて、正直
精神的にボロボロだった
それに気づいてくれた翔太は私を家に泊めてくれる
翔太が仕事で居ない時は、康二とか涼太が
家に呼んでくれた
夜ご飯も1人でとることも多かったけど、
最近はメンバーの誰かととることが多かった
そんなさり気ない気遣いが私にとってすごく支えに
なっていた
みんなありがとう。
そして、私は翔太とお母さんのお見舞いに行くことになった
お母さんが目を覚ましたらしい
コンコン_______
『はいるよ』
母「あら!あなた〜!!!」
『お母さん、どう? 体調は』
母「ぜんぜーん平気!」
『よかった…』
母「あら! 翔太くん、!」
渡辺「お久しぶりです ! 」
お母さん「 まぁ…こんなカッコイイ子と、」
『かっこいいでしょ?』
母「実物は何倍もね ~! それに、大人っぽくなって」
渡辺「前あった時は、まだあなた中学生でしたもんね」
『あぁそんな前だったっけ』
渡辺「改めてお母さん… 俺は、一生かけてあなたを守ります。そして…誰よりも愛してます。少し先の話になると思いますが、大事な娘さんを僕にください。」
『え、』
プ、プロポーズみたい、
母「 そんな改まって、笑 もちろんよ。
翔太くん、あなたを幸せにしてね。もう、充分幸せだと思うけど」
渡辺「 ありがとうございます…! 絶対幸せにします!」
そして数日経って、私は1人でお母さんに会いに行った
『お母さん久しぶり~ 仕事で来れなくてごめんね』
母「そんなの気にしなくていいのよ?」
母「それにね…」
そういって嬉しそうに口を開く
母「翔太くん、本当にいい子ね」
『ん? いきなりどうしたの?』
母「あれ、あなたは知らないのかしら。
翔太くん、あなたが来れない日お見舞い来てくれたの。」
『 え…そうなの?』
母「あなたの事も、グループの事も沢山話してくれたのよ」
母「だから、翔太くんと幸せになるんだよ?」
『うん』
母「辛い時も、翔太くんにちゃんと話すんだよ?」
『うん』
母「たくさん笑って、素敵なお母さんにもなるんだよ?」
『うん』
本当に、お母さんが死んじゃいそうで、
とても耐えられなかった
全部、翔太に私を託したみたいな言い方
『私のウエディングドレスの姿…見てね』
母「あたりまえよ! 楽しみなんだから。」
『子供の顔もちゃんと見てね』
母「うん、ちゃんと見るよ。きっと美男美女が生まれるわよ」
『お母さん…』
母「ん?」
『だいすき…!』
母「ふふっ… 私も大好き、愛してるわ」
ずっとずっとこのままでいたい
お母さんは絶対生きる
ウエディングドレス姿も子供の顔も、
そして、私たちが国民的アイドルになる時も。
この私をうんでくれたお母さんに見せないと。
私もがんばらならなくっちゃ、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。