《あなたside》
やっぱり図書館は落ち着く。
もう閉館間際だし、人もまばらでいつもの席から見える庭もライトアップされてて幻想的。
本の匂い、景色、静けさ。
うんうん、最高。
しばらく、落ち着いて景色を見ることも出来ないくらい切羽詰まってたのかもしれない。もう暗いけど、草木が青く生い茂っていて季節はもう変わるんだと感じる。
人間、やっぱり周りの景色くらい見る余裕が無いとダメね。
深呼吸して、いい気分で本に視線を向けた。
大きい声を出しそうになるくらいびっくりしたけど、図書館なので声を出さないように抑えた。
なんでわたし??
そうして、2人でご飯を食べに行くことにした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。