第30話

30 .。o○
4,222
2021/05/19 10:39
《あなたside》




頭の中が真っ白になって、気づいたら走っていた。









さっさと本を返して帰ろう。



スンミン
スンミン
あなた!
(なまえ)
あなた
……っ



スンミンくんだ……。









顔、見れない。背を向けて歩く。


スンミン
スンミン
あなた!あなた!
スンミン
スンミン
待ってよ!
スンミン
スンミン
謝りたいんだ
(なまえ)
あなた
なに?酔っ払ってて間違えたって?
スンミン
スンミン
ごめん
(なまえ)
あなた
スンミンくんってそんなこと出来ちゃうんだね
スンミン
スンミン
……
(なまえ)
あなた
彼女にも失礼でしょ
スンミン
スンミン
……?
(なまえ)
あなた
彼女いるなら言ってよ……
スンミン
スンミン
え?なんの話し?彼女?
(なまえ)
あなた
え?私の前でとぼけるの?
スンミン
スンミン
いや、マジで。彼女?
(なまえ)
あなた
さっき、女の子と歩いてたじゃん
スンミン
スンミン
あ、、あれは……
(なまえ)
あなた
そうなんでしょ?
スンミン
スンミン
あの子は俺の後輩。あいつの彼氏のプレゼント選んでたの。
(なまえ)
あなた
……
スンミン
スンミン
言い訳っぽく聞こえるかもだけど、アレはマジで後輩。連れてきて証言して貰ってもいい。
(なまえ)
あなた
……それは……、ごめん
スンミン
スンミン
……とりあえず、あれは彼女じゃない
(なまえ)
あなた
……うん



私たちの間に流れる微妙な空気。



スンミン
スンミン
とりあえず、2人で話せるところに行かない?
スンミン
スンミン
人のいない公園のベンチ、とか……


わたしの不安を察してかそう言ってくれた。



(なまえ)
あなた
わかった




ここで蹴りをつけなければ。





プリ小説オーディオドラマ