第4話

4 .。o○
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2021/04/29 05:09
《あなたside》




図書館は好き。









静かだし、誰にも邪魔されないし。本の背表紙をただ追ってるだけで時間が過ぎるのも楽しい。あと、本の匂いも好き。









先に本を返却して、次に借りる本を選ぶ。









1冊だけだとすぐ読み切ってしまう。さっきのとほかの少し短い短編の小説でも借りようかな。









あ!!


(なまえ)
あなた
ん、、



そうそうこれこれ!昔読んでたけど、途中で読むの諦めたやつだ……。短編じゃないけど、これにしようかな。









だけど、高いところの棚にあるから今一生懸命背伸びしてる。








いつもは台があるんだけど、何故かなくて……。誰か使ってるのかな?




(なまえ)
あなた
ふぅ、



全然届かなくて、諦めて台を探そうか、司書さんを呼ぼうか悩んでたその時。


スンミン
スンミン
これですか?



後ろから、すっと手が伸びてきて目的の本が下に降りてくる。


(なまえ)
あなた
あ、、すいません。ありがとうございます。



小声でそう返して振り返ると、爽やかな高身長のイケメン。








うわ、図書館でこんなこと本当にあるんだ、、。









と、感動しているとその高身長イケメンは、にこっと笑って行ってしまった。









まぁ、少女漫画のようなシチュエーションはあっても展開はない。そう、わかってしまう時点でわたしも、もう少女ではないんだと気づく。









とりあえず、イケメンさんにかなり癒された。ありがとう、イケメンさん。









少し元気が出た。単純だけど。









さぁ、帰って本読もう。









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