何十回か分からないガラルスタートーナメント閉会後の夜、バトルタワーの最上階で打ち上げをしていた。
参加している人はトーナメントの出場資格のある人達+ソニア博士とマグノリア博士。
タワーで働いている人達は遅番で仕事をしている人が階下にいる程度。
このワンフロア貸し切りとかオーナーのダンデさんが居ないと出来ない荒技だなぁ…
他人事の様に考えていると、無意識にダンデさんの方を向くと バチッと目が合う
なんでバトルに結びつけるかなぁ〜
まあ、慣れたけど
それにバトルになる気はしていた
ガラルスタートーナメントで優勝したチームの2人は
真の優勝者を決めるバトルをするのが打ち上げの食事後、
恒例となっている
ちなみに私は全員とチームを組んだ事があるが
打ち上げ後のバトルでも全員に勝ち越している
机などを片付けて、バトルが出来る広さのスペースを作る
そのあと皆はバトル邪魔にならないけど、できるだけ近くで観戦できる場所へと移動している
反対に私はバトルフィールド部分の中心へと進む
ダンデさんよりも歩幅が小さいから先に歩き出したら思ったよりも早く中心部分に着いてしまった
ダンデさん達、大人はギリギリまで片付けしたたからなぁ…
ダンデさんの言葉に答える…つもりだった
立っていた場所に突然大きな穴が開く
私は重力のままに落ちていく
…まさかこの穴、ウルトラホール!?
ダンデさん…次いでキバナさん…と言う風に
何人かの大人がこっちに走って来るのが見えた
ウルトラホールの中にダンデさんの右手が差し出される
引かれるように、縋るように
私も手を伸ばしていた…
ダンデさんの手に触れる直前
ウルトラホールが閉ざされて—————
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。