第153話

心配性 ①
3,495
2019/12/07 09:56
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
彼氏である涼介は厳しいというか極度の心配性。


私は24歳で涼介とは2個しか変わらないのに

いつも子供扱いで。

それに一緒に住んでるとかなり厄介で。


門限だってある。この年で22時まで。

遊びに行く度に「どこ行くの」って聞いてくる。

遅くに帰ったら機嫌悪くって。




ㅤㅤㅤ
ああ..遅くなっちゃった

今日はお友達とお酒を呑みに。

気付くと時計の針は0時前。

でも涼介は「仕事で帰れないかも」って、

門限なんて気にしてなかったのに。


ㅤㅤㅤ
...え、電気付けたままだ


家の近くまで歩くと、家の電気が付いていることに気付いた。


消したはずなんだけどな..

頭の隅に、もしかして。と思った。
ㅤㅤㅤ
...ただいま
りょうすけ
遅いんだけど
ㅤㅤㅤ
..なんでいるの
りょうすけ
なんでって仕事終わったから
ㅤㅤㅤ
連絡くらいしてよ
りょうすけ
さっき来たばっかだわ
りょうすけ
それに門限の時間過ぎてんだから、いると思うだろ
ㅤㅤㅤ
もう24だよ?
ㅤㅤㅤ
この時間くらい平気なのに門限って..
りょうすけ
お前のことが心配だからだろ
ㅤㅤㅤ
別に心配される歳じゃない
りょうすけ
なにしてたの
ㅤㅤㅤ
友達と遊びに行ってただけ
りょうすけ
どうせ酒でも飲んできたんだろ
ㅤㅤㅤ
だめなの?
りょうすけ
いいよなぁ、そうやって暇そうで

何よその言い方。

毎日暇してるみたいな言い方は。


私だって仕事で忙しい。

休み取れたのはほんとに1ヶ月ぶりくらい。



涼介は夜までゲームしてる日が何日も続いてたじゃん。


ㅤㅤㅤ
意味わかんない
ㅤㅤㅤ
そっちは休みばっかなくせに
りょうすけ
は?んなわけねぇだろ
ㅤㅤㅤ
ほんっと無理
小さい声で呟いたつもりだったのに。


りょうすけ
じゃあ勝手にすれば
りょうすけ
前みたいになっても知らねぇから


前みたいに。というのは

最近までストーカー被害なあっていたのだ。


ㅤㅤㅤ
もう大丈夫だから


今は話したくなくて、先に寝ることにした。

プリ小説オーディオドラマ