優しく揺すりながら話しかける声で
起きると部屋はまだ薄暗く
ジンはまだいびきをかいて寝ていた
いよいよ今日から私の男装生活が始まる。
そのためにジンに切りそろえてもらった髪を
触りながら呟いた
切なく呟く私に優しくマホトは微笑んだ。
髪を切ったとはゆえ1部切られた髪は
すごく短く残ってしまっている。
それでも上に行きがちのツリ目と、
短い髪で私は男の子のようだ
それを察してマホトは褒めてくれたんだろう。
時計を見ると長い事ぼっとしていたようで、
20分ほど経っていた。
なかなか起きないじんも一緒に入学式なので起こさなきゃ。
優しくお腹を叩くと寝ぼけながら私の名前を
呼びながら私を引き寄せて抱き締めるジン。
このハグは私達の中では挨拶のような物で、
ほぼ毎日する。なので私もギュッと抱きしめ返して
ポンポンとジンの頭を撫でた。
まだ私の腕の中に居るジンを立たせながら言うと
大人しくジンは頷いて一緒にリビングまで歩いた。
クリームパンをかじりながら荷物を
横目で見ると大量。まあ三人分だから仕方ないか
『 ごちそうさまでした』
ご飯を食べ終わった私達は荷作りをして
これから住む学校に向かった。
学校に着くとまず寮に荷物をおけと先生に
言われたので3人で寮が何号か見に行った。
この学校の寮は5人はいるらしく
私とジンたちは同じ寮だけれど他に2人
男の子が来るらしい
私、男の子のフリ上手く出来るかなぁ。。
がちゃんとドアが空くと同じ部屋であろう
クルクルとした髪の毛の男の子が
自己紹介をしてくれていた
すると後から来た赤い髪の男の子が
口を開いた
明るく挨拶した大木はニコニコとしていて
人気があるんだろうなぁと思った。
クールそうな秋山は背が高くてThe男の子って感じ。
自己紹介はすごく素っ気なかった。
お互いの挨拶が終わるとついでにクラス発表も
皆で見に行く事になり行きしなに
軽くお互いの事を話すことになった
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。