第2話

可愛らしい女の子
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2021/07/05 09:36
「……炭治郎顔真っ赤じゃね」

「ほっとけよ、玄弥。何があったのか知らねぇけど」

「紋治郎りんごみてぇだぞ」











「……………今の子、誰か知ってるか?」
俺は顔を赤く染めていた事を何もなかった
ようにして、善逸たちに問う。

「今の女の子?えっとね、確か榎本えのもとあなたちゃんだよ」

「榎本……あなた…ちゃん?」

「そう。学年成績トップ、中学生では部活動で全国
大会優勝、小学生では絵画コンクールで金賞、またはピアノコンクールで最優秀賞を獲得した天才少女って噂のね!!」

「へぇ……………」

「何、炭治郎もしかして恋に落ちた?」

「や、わからない……でも、何か雷が落ちた感覚で、心臓がうるさいんだよな」





そう言えば、善逸と玄弥に怒鳴られた。

『お前、ほんっとうに鈍感!!!!』


「もうそれ恋!!まじ鈍感すぎんだよ馬鹿!」

「鈍感の限度超えてんだよお前の場合!!」


「え、鈍感?俺、鈍感……?」




俺が戸惑いながら聞くと、
善逸や伊之助、玄弥が声を揃えて言った。








       『うん、鈍感。』













「えっ、そ、そんなはっきり言わなくても良くないか…みんな…‼︎」


みんなに言われて流石の俺はショックを受けた。
「嘘はつけねぇしな」


伊之助の最後の一言は心にぐさっと刺さり、
俺は心折れる寸前までいった。

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