重岡side
俺、昔に足を怪我したんや。
よう分からへんけど、その後遺症で、朝起きると、足が動かへん時がある。
レッスン中に急に痛くなる。
俺、いつも元気やん?
やけど、急に足が動かへんくなると、パニックになっちゃうねん。
このことまだ誰にも言ってへんから、正直7WESTのセンターを頼まれた時は嬉しい気持ちの反面、不安がいっぱいあった。
上手く誤魔化せたかな?
振付師「よし、行くぞー。」
振付師「1、2、3、4って、重岡足のステップ上手く動いてないぞー。」
やばいっ、足が動かへんくなってきた。
振付師「おい、神山どうした?」
神ちゃんダンス得意なのに、結構休むよな。
なんか病気でもあるんかな?
そう言って、みんなの輪からでた。
神ちゃんに聞いてみたいけど、聞いたら失礼よな。
嫌な思いするよな。
だって、俺やったら聞かれたら嫌やもん。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。