第3話

悪い笑顔
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2021/08/16 06:58
俺は、安形がピクリと動いたことを見逃さなかった。俺自身、くるみちゃんが好きなのは事実だけど恋愛感情ではない。
だけど安形は違う。仲間でも恋愛感情でもない、なにかが好きなんだと俺は思っている。くるみちゃんは安形のことは、あまり好きとは思えない。くるみちゃんは安形が苦手と言っていたからだ。「安形?」そう話しかけると「なんだ?」と返信が返ってくる。安形は恋愛に対して頭が回らなくなってしまう。
くるみちゃんはもしかしたら、椿やボッスンみたいな感じのタイプが好きかもしれない。
安形の恋は応援したけど、俺自身が好きになってしまう可能性も低くない。顔は普通に可愛いから、モテる人なんだろう。そんなことを考えていると「お前さっきの言葉は本当か?」と安形が聞いてきたので「うん」と返すと「そうか」と言われた。そのあとは沈黙が訪れた…
その沈黙を破ったのが…
「そろそろ行くね」くるみちゃんだった。

安形視点
くるみがスケット団の部室から出てきた。そのまま靴箱に向かい学校を出た。俺達は生徒会室に向かっている。それにしてもさっきの言葉…「俺、くるみちゃん結構好きなんだ」
それどうゆうことだ?道流がくるみが好きってことになる。俺は多分くるみのことが好きなんだろうと思っている。今回の話で自分が想像以上に動揺していた。「はぁ」とため息をついた。生徒会室の扉を開けると「藤崎貴様と言う奴は」「なんだよ、やんのか」と椿と藤崎が喧嘩していた。「ほんますまん」「今回は俺達が悪い」とヒメコとスイッチも誤っている。藤崎がこっちを見るなり「あーお前ら」と言い、廊下に出された。「なんだなんだ俺達になんか用か?」と聞くと「あんたらささっきの話聞いていただろ」と藤崎が言い出した。「かっかっかっ一体なんの話だ。」と、とぼけた。「証拠があるんや」とヒメコが言った。「スイッチ見せてやれ」と藤崎がいうと、パソコンに映し出されたのはさっきまで俺達が尾行していた場所だった。「確かにくるみちゃんを尾行していたよ。」と道流は言った。俺は黙って道流の話を聞いた。「くるみちゃんがここに入っていくのを見て仲良く話ていたから嫉妬しちゃって」と笑った。えっまじでこいつ本気なのかと道流の顔を見るといつにもまして真面目な顔をしていた。それを見たボッスンは「そいつはいい。くるみはスケット団の方にきたいらしいな。」とあざ笑うかのように見る。「確かにそうかもしれないけど…」と道流は言葉を詰まらせた。「あと三日で一ヶ月」と道流は言った。「俺らはくるみがやりたいようにやればいいと思ってる。」と言い廊下を歩いていった。

くるみ視点

あと3日で一ヶ月。なのに…「最近この近くで通り魔がいるらしいので気をつけてください。」と生徒会室で言われた。「はぁ」と帰り道でため息をついた。そのとき、前進黒い男が現れた。こいつ通り魔だな。と思ったとき、ナイフで攻撃してきた男。「あっぶな」とナイフでを避けた。こっちも反撃をしようと思い、足を上げた。それが同時だったのか足があたる。強いと思っていると、またナイフで攻撃してきた。右足にかすった。「痛っ」とひるむ私。次の攻撃を間一髪避け、自分の指を切った。チャンスだと思い、首を叩こうとしたがナイフが飛んできた。避けきれず左足に刺さった。それでもひるまずに首を叩こうとした。男は近くにあった鉄パイプをもち振った。危ないと思い右手で受け止める。痛い。でも声に出さなかった。私は今がチャンスだと思い、男の首を叩いた。男は気絶した。警察に連絡をして私は、家に帰った。
あと2日で一ヶ月

私は傷の手当てをせず学校に来た。体育がなかったため足や鉄パイプで殴られたところはバレていない。手をさすってみるとやっぱり痛い。あざになっていたから、痛いと思い我慢していた。それを見抜いたのか道流先輩が「今日プール行かない予定ある人?」と予定を聞かれた。「私はパスでと断った。」道流先輩が気になったのか「くるみちゃんちょっと廊下にきて」と呼ばれ道流先輩の場所に行った。「なんですか?」と聞くと、あざができているところをちょうど掴んだ。「痛っ」と言うと「やっぱり昨日通り魔にあったんだね。」と言うとので頷くと、「もしかして通り魔にやられた?」と言うのでうんと頷くと保健室に行ってくれた。先輩が手当てをしてくれたのでだいぶ楽になった。

安形視点
なんださっきから仲よさそうに話して俺は嫉妬している。道流にあんな顔俺にはしない。俺は黙って保健室を通過して生徒会室に入ろうとしたが、なにかを閃きある部屋に入っていった。

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