第2話

私の思い
181
2021/08/16 06:56
「実は…」私はさっき言ってしまったことを全て伝えた。私は自分の過去を誰にも言ったことがなかった。でもこの人たちには言えた。嬉しかった。「うーん」と唸るボッスン。「なぜ安形がくるみを生徒会に誘ったのか疑問だな。」とスイッチが言う。
「とりあえずやってみようぜ、生徒会。」とボッスンが言った。私は「さっきの話聞いてたの?」と聞くと、「だからこそ生徒会に入ってほしいんだ」と言われた。「ボッスンあんた何考えてとるん?」とヒメコが言った。ボッスンは、「生徒会に入ってくるみをいじめるやつらは俺達がぶっ潰してやる。だから安心しろ。」と言われた。「うっ…うっ…」私は、初めて自分の過去で泣いた。「一ヶ月ぐらい試しで入ってみろよ。」とボッスンに言われ、生徒会室に言った。」
生徒会室前で覚悟を決めて入った。
「よう。待ってたぜ。くるみ。」相変わらずうざいと思い、「何?」とボッスンと話した口調よりもっと怒った口調で言った。
「お前生徒会に一ヶ月お試しで入れ。」と言われた。私は素直に「わかった」と言った。すると、茶髪の子が「俺、榛葉道流よろしく。」と言われたので「よろしくお願いします先輩。」というと「おいおいなんで道流には敬語なのに俺は敬語じゃないんだよ。」と文句を言うので「勝手に生徒会に入れたんでしょ文句言わないでそれに一ヶ月たったらやめるんだから。」と言った。「安形それどうゆうこと」と道流先輩が安形を睨む。
「かっかっかっ。別にいいじゃねーか。」と言った。道流先輩はため息をついた。
「私は浅雛菊乃だよろしく」とポニーテールの女の子が言う。「よろしくお願いします」と言った。「私は丹生美森ですわ。よろしくお願いします。」と言われたので、「よろしくお願いします」と返した。この2人はあだ名で呼ぶことにした。デージーとミモリンだ。安形が、「とりあえず生徒会の仲間だからよろしくやってくれ。」と言うと、「なぜ授業をサボる奴をこの生徒会に入れるんですか?納得いきません。」と抗議していると、「相変わらずうるさいな~椿は。もう入部届け出しちゃったよ。」と言う。「あと私がここにきたとき安形ここで寝てたから」というと、「会長~しっかりてください。」と言われている。
仕事から一週間たった。
「へー安形がね。」「珍しいこともあるもんだな。」とボッスンとスイッチが話している。「私珍しいの?」と聞くと、「あいつが勧誘なんて一度もなかったからな。珍しいと思うぞ。」とボッスンが言った。私は「はぁ私、スケット団に入ればよかった。」とぼっそと呟くと、「それは本当か?」とスイッチが言う。私は、「うん」と言う。「生徒会に行きたくなくなったらここに来い。」とボッスンが言ってくれた。「そや そや」とヒメコも言う。
「へぇーあいつ生徒会とはえらい違う態度だなー」と隠れていた安形が言った。
このとき三人とも安形にきづいていなかった。
生徒会室ではみんなが仕事をやっている。「ふぅ終わった。」と一息ついていると「お疲れくるみちゃん」「お疲れ様ですわ。」と道流先輩とミモリンが言ってくれた。「ありがとうございます。道流先輩、ミモリン」と言った。すると、安形が「これついでにやっといて」と私の机に資料を置いた。「いつも椿が怒るけどなんだかんだでやってくれるんだよな」と話してきた。私は、机をばんと叩いた。一斉にこっちを見る。「椿!」と私が言うと「なななんだ」と焦っている様子。「いつもやってたら意味ないでしょが!」と言うと「提出期限ががある」と椿が言った。「私がしっかりやらせてあげる」と言うと、「暴力はダメだぞ。」と椿が言った。「わかった」と言い私は、安形の座っている椅子を思いっきり引いた。案の定安形は椅子から落ちた。「痛って~」と安形が言う。「なんだよくるみ。やってくれよ。」と頼む。「さっきとこの資料やれよ。」と資料を指さす。「頼む。」と安形が言う。「目がさめてる今早く!」と机をまた叩いた。みんなが沈黙した後、「チッわかった。今回だけは俺がやる。」と資料をやり始めた。「くるみちゃんすごいよ。安形に資料をやらせるなんて」と道流先輩が言う。「椿もあれぐらいしないと意味ないよ。」と言うと「あぁ」と言う。「私スケット団のところに行くから」というと、「愚か者」と言われた。「何?」と聞くと「あんなサボり部に行かなくていい。」と椿に言われた。「スケット団はサボり部じゃない。ちゃんと依頼を解決してくれる。もしスケット団がいなかったら私もここにはいない。」と言い、呆然としている椿を抜いてスケット団の部室に向かった。「この生徒会に入ってまさかスケット団を褒めるなんて」と道流先輩が言った。「俺達よりスケット団の方が信頼してるかもな」と悲しそうな目で安形が言った。
道流視点
「よし!俺達でくるみちゃんを尾行しよう」と言い、俺と安形はくるみちゃんの尾行を始めた。
「やっぱりスケット団と喋ると楽しいよ」とくるみが言う。「くるみはどっちが楽しいか?」とスイッチが聞く。
「おいこれ聞いちゃまずい話なんじゃ…」と安形を見る。「知らねーよ。でもここままじゃ完全にスケット団に入るかもな」と安形が言った。「どうするの?」と安形に聞いた。「そんなの尾行してから決めることだ。」と言われたが安形は、なぜが焦っている。
「やっぱりスケット団の方が楽しいよ。」と満面な笑みを浮かべるくるみちゃん。「安形…」と話しかけても言葉が見つからない。「俺達信用されてないかもな。」と安形が言った。「だってあんなくるみの顔見たことあるか?」と聞かれる。「ない」と俺は答える。「だってみんなに敬語で話さないといけないけどスケット団の人はタメ口でいいじゃん。」とくるみが言った。「どうやら違った理由みたいだな。」というと「あぁそうだな」と嬉しそうにしていた。「なぁ安形。もしかして、くるみちゃんのこと好き?」と俺は聞いた。「訳ないだろ。」と安形が言う。ポーカーフェイスが上手いなと思いながら追い討ちをかけるように、「俺くるみちゃんのこと結構好きなんだ。」と言った。

プリ小説オーディオドラマ