前の話
一覧へ
次の話

第1話

smsn/忘愛症候群
514
2020/03/24 09:41
志麻side


朝の光に目がさめる。
月崎 志麻
月崎 志麻
んぅ?センラカーテン閉めてないやん。
隣で、スヤスヤと眠っている
センラ恋人。日の光に浴びてキラキラと光る彼の茶髪。
少し黄色が入っていて、とても綺麗だ。
少し撫でてやると、微笑んでくれるセンラを朝見るのが俺の日課となっていた。
だが、今日は違った。少し顔を歪め手を払いのけようとしてる。
今思えばこの時からセンラは、おかしくなっていたのかもしれない。
月崎 志麻
月崎 志麻
ま、まぁ気のせいか。な?
先に降りとくか。
-------------------------
月崎 志麻
月崎 志麻
センラ遅いなぁ。まあ仕事で疲れてた。って言ってたし
ちょっと休ませようか。
一人は、寂しいけど。ね?
------------------------------
明らかにおかしい。もう15時だ。
もうそろそろセンラの好きなテレビがあると言うのに。
月崎 志麻
月崎 志麻
起こす……か。
少々心が痛むが仕方ないだろう。
だって、起こさなかったら「なんで起こしてくれへんかったん!?まーしぃ!もう口聞かん!」
とか言われそうだ。
月崎 志麻
月崎 志麻
そりゃこまるなぁwww
苦笑いしながら階段を上っていく
月崎 志麻
月崎 志麻
センラー?もう15時やで〜?
そろそろ起きないと…………
そこには最悪な光景が広がっていた。
俺とセンラの写真が、ビリビリに引き裂かれ、
俺が写っているものは、もう全て地面へ投げつけていた。
手にはたくさんの血。
なんで。なんでや。当の本人は、眠っているし。
ま、待てよ。いつからだ?いつからセンラは、血を流してた?
さぁっと俺の顔から血の気が引く。
月崎 志麻
月崎 志麻
ひ、貧血で倒れてるかもせん。
て、手当てしな。
救急箱から包帯を出しにぎりしめる
俺の手は、ガタガタと震えだす。
月崎 志麻
月崎 志麻
しっかりしな。彼女守らんでどうすんねん。
あほ。しっかりしろ。志麻。
不器用なりに包帯をくるくる巻く。
お姫様抱っこをしベットへ。
月崎 志麻
月崎 志麻
まぁとりあえず。行けた…かな。
こんな時は、あいつに電話するしかない。
携帯を取り出し、涙と鼻水を吹く。
そして、電話した相手は。

--------------------
月崎 志麻
月崎 志麻
あ、坂田?今いける?
坂田 明
坂田 明
おんどうしたん?
月崎 志麻
月崎 志麻
ちょっと来てくれんか?
坂田 明
坂田 明
え。なんで?どないしたん?
月崎 志麻
月崎 志麻
ちょっとセンラが、ね?
坂田 明
坂田 明
お、おう!わかったすぐ行く。
ちょっと待ってて。あ、うらさんも
連れてく?
月崎 志麻
月崎 志麻
うん。その方がありがたい。
坂田 明
坂田 明
おkおk
月崎 志麻
月崎 志麻
うぃ。じゃすぐ来て。
坂田 明
坂田 明
はいはい。うらさーーーーん?まーしぃん家行くでぇぇ?
浦田 渉
浦田 渉
え?なんでぇぇ?まぁ行くけどさぁぁぁ?
坂田 明
坂田 明
じゃあな。ほんまにすぐ行くから!
月崎 志麻
月崎 志麻
はいはいwww
---------------
月崎 志麻
月崎 志麻
ふぅ。いけるかな。センラ。
カチッカチッと音を立てる時計。
不安になりそわそわ、部屋の周りを行ったり来たり、
センラが起きてこないか、チラッとドアを見る。
それでも人が来る気配は、なく。
少し泣きべそをかいてしまう。
月崎 志麻
月崎 志麻
セ、グスッ、せんらぁ早くグスッおきてぇや
ピーンポーンと鳴り響くインターフォン。
こんな時に。最悪や。
月崎 志麻
月崎 志麻
グスッはーい。今開けるー。
ガチャッ
バタバタと入って来る二つの足音。
坂田 明
坂田 明
ま、まーしぃ!
浦田 渉
浦田 渉
まーしぃ?大丈夫?
月崎 志麻
月崎 志麻
せ、センラを早く見たって。
上おるから。
坂田 明
坂田 明
じゃ、うらさんまーしぃ見たって、俺
センラ見て来るから!
浦田 渉
浦田 渉
わ、わかった。
--------------------
浦田 渉
浦田 渉
大丈夫?まーしぃ?
月崎 志麻
月崎 志麻
う、グスッうん
浦田 渉
浦田 渉
ほら、拭いて。何があったの?ゆっくりでいいから話してくれる?
月崎 志麻
月崎 志麻
あ、ありグスッ。がと。
月崎 志麻
月崎 志麻
実はね。
俺は、洗いざらい話した。その間もうらたさんは、
静かに頷きながらも聞いてくれた。
月崎 志麻
月崎 志麻
こんなん。今までなかったからさ。
心配になって。俺、もうセンラ目ぇ覚まさんとか
ひどいことばっか考えて。
浦田 渉
浦田 渉
一人で抱え込む必要ないよ。
いっぱい話して?な?まーしぃもセンちゃんの
お陰で一人で溜め込む癖ましになったかと思ったけど。
まだまd……
そこでうらたさんの話は、途切れた。
なぜなら、センラの大きい声でかき消されたから。
坂田 明
坂田 明
ちょ!?センラ!?ど、どないしたん!
ちょっと落ち着け!!
俺が、びっくりしたのは、次のセンラの一言だった。
折原 千蘿
折原 千蘿
誰なん!!!!そのまーしぃって人!!!
二度と口に出さんといて!!!虫唾が走る!!!!
月崎 志麻
月崎 志麻
え、セ、センラ?
俺からはいっぱいいっぱい涙が出た。
うらたさんが隣で焦って何か言ってたけど、そんなのどうでもいい。
さっきのは、何?みんなで俺をからかってる?
やめてや、趣味…悪いで………










いつの日か携帯で見た。
忘愛症候群とやらなのか。










ほんま、
月崎 志麻
月崎 志麻
趣味悪いわ。

プリ小説オーディオドラマ