第56話

何も知らない拓哉
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2021/08/03 05:43
風雅side
長尾「お前らなんなん?」

『あ、いや、美男美女やな〜って…』

長尾「あの二人の口から聞いたん?」

長尾「付き合ってるって」

『直接は聞いてないですけど、』

『お似合いなので…!』

風雅「本人から聞いてないなら勝手にデマ流すな」

長尾「そうやって追いかけ回されると迷惑なんよ」

風雅「もうそういうことやめたってな、」

『すみません…』

『あ、あの…』

長尾「ん?」

『道枝先輩とあなたちゃんにも、謝っておいて欲しいです…』

風雅「…了解」

長尾「あの二人優しいから大丈夫やよ、笑」

長尾「でももう二度とすんなよ?」

『すみませんでした』



長尾「俺らめっちゃかっこよない?!笑」

風雅「それは思います、笑」

長尾「てか、どうする?みっちーたち追いかける?」

風雅「今日は2人も疲れてるやろうし、」

長尾「あ!拓哉のお見舞いでも行く?笑」

風雅「あぁ、喜ぶんじゃないすか?笑」
ということで、拓哉の家に行くことになった。

てか俺、最近ずっと長尾先輩とおるな、笑


ピンポーン
ガチャ
西村母「あら、ふぅ!と…」

長尾「拓哉の先輩の長尾謙杜です!」

西村母「あら、わざわざありがとうね!」

風雅「拓哉に会っても大丈夫すか?」

西村母「喜ぶと思うで!どうぞ〜」

『お邪魔しまーす』
コンコン
拓哉「…」

ガチャ
in拓哉room

拓哉「…グズ」

長尾「たーくや!!お見舞い来てやったで〜」

長尾「って、えぇ?!なんで泣いてるん?!」

風雅「ん?…あぁ、笑」

長尾「なになに?!」
ベッドに寝転がって泣いている拓哉の横に置いてあるスマホを覗くと、

今日話題になっていたあのあなたと道枝先輩のストーリーが映っていた。
拓哉「グズ…ん、これ…ほんまなん、?」

風雅「そうやで」

長尾「まぁ、しゃあないよ」

拓哉「……うわぁーん涙」
面白いからちょっとからかったら、
号泣しだした笑
長尾「ごめんごめん!!笑」

風雅「嘘やで、付き合ってへんよ!笑」

拓哉「じゃあこれは…?」

長尾「今日俺らも朝委員会とかあって、みっちーとあなたと一緒に行けへんかってん!」

長尾「それで2人がたまたま会って一緒に登校してたら撮られちゃったらしくて、笑」

風雅「ほんまに芸能人かよって笑」

長尾「2人も今の今まで追いかけ回されて大変やったんよ?笑」

拓哉「そうやったんすか…」

拓哉「でも、良がっだぁ〜涙」

風雅「はいはい笑」


長尾「よし、ここではっきりさせよう!」

風雅「何をですか?」

長尾「あなたへの気持ち!!」

風雅「ふはっ笑笑」

長尾「ここにおる3人はあなたのことが好き」

拓哉「もちろんです!!」

風雅「まぁ、」

長尾「んで、もう気持ち伝えたん?」

拓哉「俺はキャンプの時に言いました!」

拓哉「付き合ってとは言ってへんけど」

長尾「俺も!返事は求めてへんけど!」

風雅「まじすか?!俺は言ってへん」

拓哉「ほんならあなたはまだ風雅の気持ちだけ気づいてないってことやな」

長尾「そうやね〜」

風雅「あなたはまだ道枝先輩のこと?」

長尾「なんかなー?」

長尾「てか、あなたもみっちーも鈍感すぎて見ててイライラするわ笑」

拓哉「ほんまにそれです!」

拓哉「道枝先輩、絶対あなたのこと好きやのに、好きな人おったことないとかいう感じで自分で気づいてないんですよ!!」

拓哉「あなたも、色んな人に迫られるから訳わかんなくなってて笑」

長尾「そうよなぁ、笑」

風雅「どうします?」

長尾「とりあえず体育祭の後、改めて告る?」

拓哉「そしたら俺らもあなたの気持ち知れるし」

風雅「道枝先輩も焦りますよね」

長尾「おし、そうしよ!!」

長尾「それまで各々頑張ること!!」

拓哉「やったるでーーーーー!」

風雅「うるさ、笑」

風雅「風邪は治ったん?笑」

拓哉「完全回復!!!!」

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