第42話

愛されキャラ
1,969
2021/07/15 09:18
さくらside
拓哉先輩のクラスのギャルたちが喋りだした。

A「あんた、ほんまに西村のこと好きなん?」

B「みんなに愛されてるあなたに嫉妬して対抗するためとかやないん?」

さくら「いや、ほんまに好きですけど?」

A「…人を好きになるのは自由やよ、でもその為に他の人を蹴落とすのはダメなんやない?」

C「西村のこと好きなら正々堂々勝負しぃや」

さくら「いや、あなた先輩は拓哉先輩のただの幼なじみですから?可愛い後輩の方がいいに決まってるやないすか」

B「お前に何が分かんねん」

さくら「先輩たちも思いません?あなた先輩ってみんなにチヤホヤされて調子乗ってるし、自信過剰じゃありません?長尾先輩と委員会の委員長と副委員長やったり」

A「うちらはそんなこと思ったことないけど?」

C「まぁ1年の最初はみんなに囲まれててめちゃくちゃ綺麗な子で関わりにくいって思ってたんやけど、話してみるとみんなに優しいし謙虚やし自分の人気に気づいてへんしで…笑」

B「めちゃくちゃ天然で鈍感やねんあの子」

A「綺麗な顔しとるし人気者やし西村や大西の幼なじみでもあって勘違いされやすいのかもしれへんけど、そんなあなたやからみんなから愛されてるんよ」

C「あんたもいつかあなたのこと好きになるんちゃうん?笑」

さくら「はぁ?そんなことあるわけ笑」

B「まずはその性格と口調直しや?」

A「西村のことほんまに好きならな、西村の大切な幼なじみも大切にせなあかんよ?」

拓哉「お前らありがとうな」

拓哉「さくらちゃん俺からもお願いや、あなたのこと悪く思わんとって?」

さくら「うるさ…もうええわ」

ガラガラ

私は勢いよく教室を飛び出した。



みんなしてあなた先輩の味方して
なんやねんほんまに…

勢いよく飛び出してきちゃったし
拓哉先輩にも酷い言い方しちゃったな〜

まぁ、次は大西先輩あたり狙えばええか。

やって華組と付き合ったりしてたら注目されるやん?

あなた先輩だけあんなチヤホヤされて納得いかんし。

なんであんなに愛されてるんよ。。


ガチャ
誰も来ないと思って来た屋上のドアが空いた。

拓哉「さくらちゃん」

さくら「っ…なんの用ですか?」

拓哉「さくらちゃん、俺のこと好きやないんやろ?」

さくら「そうですけど、」

拓哉「ならあなたに謝ってくれへん?」

さくら「は?なんでやねん」

拓哉「俺のことほんまに好きでいてくれてたならしゃあなしなとこもあったかもしれへんけど、俺のこと好きやないんやったらあなたは完全にただの被害者やん?可哀想やよ」

さくら「はぁ…なんで、そんなにあなた先輩なんですか?」

拓哉「ふはっ笑」

拓哉「さっきの話聞いても分からんかった?」

さくら「はい」

拓哉「あいつはほんまにただの愛されキャラやよ」

拓哉「多分さくらちゃんもいつかあなたのこと好きになっちゃうと思うなぁ〜」

さくら「そんなこと絶対ありませんから」

拓哉「あなためちゃくちゃ優しいで?」

さくら「あんなことした私に優しくする訳ないやないですか笑」

拓哉「そんなことない」

拓哉「あなたは人の気持ちを汲み取るプロやからな」

さくら「そんなにあなた先輩が好きなんすね」

さくら「さようなら」


はぁ、なんやねんほんまに、、

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