第76話

恋の話
1,615
2021/09/04 02:19
拓哉side
in西村家
拓哉「え、もう20時やん!お腹空いた〜」

風雅「ほんまや」

長尾「ご飯どうする?」

拓哉「カップ麺ならあります、」

道枝「たまにはええんやない?美味しそうやん」

あなた「食べよ!私もお腹空いた!」







ご飯を食べ終わってダラダラタイム、笑
拓哉「お風呂湧きましたよ〜」

風雅「あなた 最初に入り?」

あなた「いいの?先輩たちも大丈夫ですか?」

長尾「おん!!」

道枝「入ってき〜」

あなた「では!行ってきます!」
あなたに俺の服着て欲しかったんやけど、
あなたと風雅はさっき色々取りに帰ってん!

あ、あなたのすっぴん久々やなぁ
めっちゃ可愛ええんよ!!
長尾「よし!恋バナするで〜」

拓哉「男子会やーっ!」

風雅「テンションやば笑」

道枝「笑笑」

長尾「俺らはもうみんな知ってるやん?」

風雅「そうっすね笑」

拓哉「道枝先輩の今の恋愛教えてくださいっ」

道枝「え、今かぁ…」

長尾「好きな人とかおらんの?」

道枝「おらんなぁ」

長尾「ほんまに?!」

道枝「おん、好きな人とかできたことないからほんまに分からへん」

長尾「そかぁ」

拓哉「てかさ、風雅さ、由美はどうなったん?」

風雅「いや別に何も」

拓哉「駅まで一緒に行ってたやん!」

風雅「いやあれは、あなたを一人で行かせる訳にもいかないし、別に嫌やないし」

拓哉「なんか話したん?」

風雅「…えっとな、」




【数時間前_______】
風雅side

川島と一緒に拓哉の家を出て、
駅までの道のりを歩き始める。
由美「大西ごめんな、送ってもらっちゃって」

風雅「別にええよ」

由美「ごめん、」

風雅「俺が自分から言ったことやし、」

由美「…そんなことされたら勘違いするやん」

風雅「…え?」

由美「大西があなたのこと好きっていうのは知ってる」

風雅「え、なんで」

由美「見てたらわかるわ笑」

風雅「…そか」

由美「それでも私は大西のこと好きなんよ」

風雅「え」
色々あったし薄ら気付いてはいたけど、
こう本人に直接言われるとびっくりする。

…ほんまに俺のこと好きやったんや。
由美「大西があなたのこと好きって知ってて告白してるんやし、そう簡単に付き合ってもらえるとも全く思ってへん」

由美「でも、少しだけでもええから、私のことも視野に入れて欲しい」

由美「…あなたとは今どんな感じなん?」

風雅「体育祭の帰り、あなたに告った」

由美「え…返事は?」

風雅「まだ、」

風雅「長尾先輩も拓哉も同じ日に告ったから、たぶんあなたも混乱してると思う」

由美「そか、」

風雅「お前に内緒にしてたのはあいつなりに色々考えてたからだと思うから、怒らんといてあげてな」

由美「当たり前やん、そんなん」

風雅「そうよな、笑」

由美「…その告白の返事がどうであっても私の気持ちは変わらへんし、振り向いてもらえるまで頑張るから、私のことも考えてくれへん?」

風雅「…おん」

由美「ありがと…」
話が一区切りついた丁度いいタイミングで駅に着いた。
風雅「もう暗いし、気をつけて帰りや」

由美「おん、今日はありがとな」

風雅「こちらこそ、」

由美「また明日」

風雅「おん」
あなたを好きだと気づいた時から、
あなた以外の女子を恋愛感情で見たこと無かったな。

あなたや拓哉程ではないと思うけど、
俺もそこそこ告られることはある。

でも、俺の隣にはあなたっていうのを当たり前に思ってて、たぶん拓哉もそうやけど。

やから他の女子と付き合ったことがない。

ほんまにあなたしか見てこうへんかった。

あなたも告白されても毎回振ってたし、安心してた部分があったんやな。

あなたが高校入って道枝先輩に一目惚れして、
あの時から少し焦りが出てきた。

拓哉があなたのこと好きやって知っとったし、でも拓哉は俺もあなたのこと好きやって知らへんかったから、ずっと隠しとった。

もう俺は拓哉の応援をしようって、
ずっと一緒におった拓哉になら譲れるなって。

でも、
キャンプで、やっぱりあなたのことは俺が守りたいって思った。誰にも譲りたくないって。
(12話、13話 参照)

…ごめん川島、やっぱり俺はあなたが好きや。
川島は、、

あなたは昔から女子にも、もちろん男子にも好かれてたけど、俺と拓哉が常に一緒にいるからか、ずっと一緒にいる親友のような女友達がおらんかった。

でも高校に入ってあなたが川島に話しかけて、
すぐに打ち解けあって仲良くなって。

あなたが俺と拓哉に女友達を紹介したのは初めてやった。

人懐っこくて誰とでも仲良くできる拓哉はすぐに仲良くなれたけど、俺はそんなに女子と仲良くするのは無理やなって思っとったけど、意外と波長があって。

今まで3人でいた俺らが初めて4人になった。

…やから、川島も数少ない女友達やし、あなたにとっても大切な人やし。

少しあなた以外の人を見てみるのもありなんかな。

でも、とりあえずそれは告白の返事が来てから。

そんなことをぼーっと考えていたら土砂降りになってた。

もちろん傘なんてないし、どうしよ、なんて考えていたら電話がかかってきた。

“あなた”

なんでこんなに好きにさせるんよ、








【今】
風雅「って感じやったな、」
もちろん俺の感情は話してへんけど、
川島との会話を軽く伝えた。

まぁ簡単に言えば告白されたって。
拓哉「まじか、!」

長尾「ほんまに好きやったんや」

風雅「とりあえずあなたの返事を待ってから」

拓哉「…そうやな」

拓哉「そっから考えて、由美のことも少しは考えたりや」

風雅「おん、」

長尾「モテる男も大変やなぁ」

道枝「長尾もちょっとモテるやん」

拓哉「いや、だいぶモテてますよ笑」

長尾「まぁな!笑」

拓哉「そういえば今年の文化祭もカップルコンテストありますよね!!」

道枝「あぁ〜あったな!」

風雅「去年は3年の先輩が出とったけど、」

長尾「なんか立候補だと遠慮しちゃう生徒がいるから、今年から投票制らしいで!」

風雅「どういうことっすか?」

長尾「事前に良いと思う男女ペアを全生徒が投票して、票数が多かった男女ペアが出場するらしい!」

拓哉「まじかぁ〜」

風雅「なに、出たかったん?」

拓哉「あなた誘おうと思っとった!!」

拓哉「高校の思い出作り!!」

道枝「でも拓哉とあなたちゃん選ばれる可能性あるんちゃうん?」

拓哉「やと信じて頑張りますっ!」
投票制か〜

まぁ俺は選ばれることないやろな。
人前出るの嫌いやし。
拓哉「そういえば俺、文化祭実行委員や!!」

道枝「俺もやで!」

長尾「そうやん!みっちーもやん!」

拓哉「ちなみにあなたもです!」

道枝「おぉ!楽しそうやな!」

長尾「てか みんなよぉ実行委員やるな〜」

長尾「風雅たちも体育祭やっとったやん!」

風雅「先生にそこの4人でやれ言われたんすよ笑」
(45話参照)

道枝「あ〜あの先生ならありそう笑」

長尾「あんたらほんま陽キャやもんな笑」

風雅「長尾先輩に言われたないっすよ笑」

拓哉「あなたがめちゃくちゃ明るいからなぁ笑」

あなた「え、私?笑」

プリ小説オーディオドラマ