あなたside
道枝「急いで出て来ちゃったけど…この辺って公園とかあるん?」
あなた「そこが中庭です!」
in中庭
昨日ここで、風雅と拓哉に告白されたんよなぁ…
道枝「あなたちゃん」
あなた「っ、はい!」
道枝「俺に相談してくれへん?」
道枝「もちろん誰にも言わへんし、真剣に応える」
あなた「ありがとうございます…」
道枝「ん、どしたん…?」
あなた「実は…」
道枝先輩に昨日あったことを全て話した。
ここまで心配してくれる優しい人だって信用して相談したつもりやったけど、
やっぱり気になってる人に恋の相談するのはまずかったかな…
道枝「えっ…!!」
道枝「昨日そんなことがあったん…!」
あなた「私も自分でびっくりしてます、」
道枝「そっか、でも今日普通に話せてたのはめちゃくちゃ偉いと思うで?」
ポンっと頭を撫でてくれた。
あなた「いや、そんな…//」
道枝「あなたちゃんはさ、その中の誰かと付き合う気でいるん?」
道枝「それとも他に好きな人がおるの?」
あなた「それは…」
あなた「好きな人というか気になる人がいるんですけど、真剣に伝えてくれたので3人のこともよく考えたいなって」
道枝「そっか…まぁ返事は急がなくていいって言われたならゆっくり考えてええと思うよ」
あなた「ありがとうございますっ」
道枝「由美ちゃんと風雅のことも悩みどころよな〜」
あなた「そうなんですよ、なんか裏切った感があって」
道枝「そんなことはあらへん」
道枝「由美ちゃんは分かってくれるよ」
あなた「そう、ですよね…!」
道枝「そっかぁ、あなたちゃんに彼氏ができちゃうかもしれへんのか」
あなた「え、寂しがってくれてるんですか?!」
ちょっと嬉しくて聞いてみると、
道枝「今までみたいにみんなで帰れないようになったら寂しいなって、今のメンバー好きやからさ!」
道枝「俺は恋とかあんま分からへんし、相談も上手くのれてないかもしれへんけど、あなたちゃんは大切な友達やから力になりたいんよ!」
あなた「っ…あ、ありがとうございます!」
やっぱり、道枝先輩にとっての私は…
ちょっと仲良くなれたからって期待しすぎちゃってたんかな。
そりゃこんな素敵な人が私のことを大切な友達って言ってくれたんはめちゃくちゃ嬉しい、
でも、道枝先輩のこと私は恋愛感情で見てたから。
一目惚れしてからずっと…
でも、やっぱり「友達」やったんか。。
道枝「ん…あなたちゃん、?」
あなた「あ、ごめんなさい」
あなた「先に拓哉の家戻っててください!」
道枝「え、どしたん?」
あなた「コンビニ行ってきます!」
道枝「え?…着いてくよ?」
あなた「大丈夫です!じゃ、あとで!」
あ〜なんか空気悪くしちゃった。
情緒不安定なんめっちゃ最悪や、ごめんなさい。
相談のってくれてただけやのに…
でも、道枝先輩に言われた一言をすごく気にしちゃってる自分がいる。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!