あなたside
ー翌日ー
あなた「やっと終わったぁ!」
由美「まだ6限あるやん笑」
あなた「LHRは授業じゃないも〜ん」
※LHR=ロングホームルーム
由美「まぁそうやね笑」
先生「じゃあ座れ〜」
先生「じゃあ行事の説明だから、委員長お願い」
委員長「はい」
委員長「それでは、6月3日のLHRを始めます」
『お願いしまーす』
委員長「4月の新入生歓迎会、5月のキャンプと行事が続きクラスの親睦も深まってきたところで、6月の下旬には体育祭があります」
拓哉「よっしゃ!」
委員長「なので今日は体育祭の実行委員と、9月の文化祭の実行委員を決めます」
委員長「早速ですが、やりたい方いますか?」
由美「それって2人ずつですか?」
委員長「はい、両方とも男女ペアです」
拓哉「どぉする〜?」
風雅「俺はめんどい〜」
由美「誰もいなかったらやってもええな」
あなた「私も〜」
『…』
先生「なら、そこの4人でやってくれへん?」
拓哉「え!俺らのこと?!」
先生「そうやけど」
由美「別にええっすよ〜」
風雅「はぁ?!俺もかよ〜」
あなた「どのペアにする?」
拓哉「あなた!体育祭やろうや〜」
由美「こら!平等にジャンケンや」
拓哉「はーい」
『ジャンケンポン』
あなた「じゃあ私と拓哉が文化祭かな?」
拓哉「よっしゃぁ!!文化祭でもええや〜♡」
由美「はぁ…」
風雅「俺べつに運動得意やないんやけど」
由美「私もやよ」
先生「ほら、文句言わへんの!」
先生「じゃあこれで決定な〜」
え、待って待って!
由美って風雅のこと好きなんやっけ?
大西が好きやけど、長尾先輩と斗亜くんも気になってるみたなこと言ってたような…
これいけるよ由美!
ここでぐっと風雅との距離縮めちゃえば、
2人への想いも薄れると思う…!
…私も気持ちの整理つけへんとな〜
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!