第38話

あの子…
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2021/06/27 09:20
風雅side

あなたがずっと考え事しとる。

拓哉のやつ気になっとるんかな?
…心配せんでも、あいつはあなたしか見てへんよ。

でもあなたも拓哉のことが好きやから気にしてる?

それとも拓哉があなたのこと好きって気付いて気になってるん?


風雅「あなた、拓哉の好きな人知っとる?」

あなた「…キャンプの時に教えてくれた」

風雅「やから、なんであの子とあんな距離やったんか気になっとるんか?」

あなた「…そうなのかもしれない」

風雅「まぁ、あいつはあなたしか見てへんよ」

あなた「そんなことないと思う…拓哉モテるし」

長尾「あなた!風雅!サッカー部行くで〜」


あーあ、空気読めへん先輩が。笑


當間「俺は斗亜の部活のとこ行きますね〜」

あなた「…あ、うん!ばいばい!」

風雅「またな〜」

長尾「気をつけてな〜」

inグラウンド

長尾「みっちーーーーー!」

道枝「お、みんな来てくれたんや!」

あなた「お疲れ様です!」

風雅「お疲れ様です〜」

長尾「もう終わる?」

道枝「あと片付けるだけやで〜」

拓哉「あなた〜」

あなた「あ、拓哉…」

拓哉「ん?どしたん?笑」

あなた「…あ!うんん、なんでもないっ」

拓哉「そか…じゃあちょっと待っててな!」

あなた「うん」


あの子、ずっとあなたのこと見てるな笑


道枝「よし!帰ろ〜」

長尾「おん!…あれ、拓哉は?」

道枝「あ〜最近あの1年生のマネージャーの子とよく一緒におるんよ」

長尾「ふーん、距離近いよな」

道枝「仲良いんかな〜」

風雅「拓哉もあの子のこと好きっぽいんすか?」

道枝「それは分からへんけど、よく一緒におるな」

風雅「そうっすか」

拓哉「お待たせしました〜帰りましょ!!」

長尾「おん!」

拓哉「あ、あなた!委員長決めどーなった?」

あなた「えっとね、長尾先輩が委員長で私が副委員長で風雅が書記で琉巧くんが1年代表!」

拓哉「おぉ!楽しそうで良かったやん!」

あなた「うn『拓哉せーんぱい!』」

風雅「うわ」

さくら「拓哉先輩〜無視しないでくださいよぉ」

拓哉「してへんよ、どしたん?」

さくら「一緒に帰る人おらんくて、さくらと一緒に帰ってくれませんか?」

拓哉「俺さ、いつもこのメンバーで帰ってて…」

あなた「…ええよ!拓哉、一緒に帰りな!」

拓哉「あなた…?」

さくら「ですよね!あなた先輩♡」

拓哉「え、でも俺は…」

さくら「でも、なんであなた先輩が許可出すんですか〜?」

あなた「…え?それは、、」

さくら「学校1の美女で華組だからって、拓哉先輩の彼女でもなんでもないですよね?」

あなた「うん…」

風雅「お前こそなんなん?他の1年と一緒に帰ったらええやん、なんでわざわざ拓哉と」


さすがにイライラして言っちゃった…


さくら「だって拓哉先輩とさくら、部活中もずっと一緒で仲良しですし!ね?拓哉先輩♡」

拓哉「え…せやけど、」

長尾「もう俺帰りたいんやけど〜」

道枝「ちょ、長尾!」

さくら「さくらも帰りたいです!!拓哉先輩はやく帰りましょうよ〜」

拓哉「…」

長尾「拓哉もはっきり言えや…あなた帰ろ」


長尾先輩があなたの腕を引っ張って走った。


道枝「ちょ、待てって〜」

風雅「酷いわ〜」


その後を俺と道枝先輩で追いかける。

ふと後ろを向くと拓哉はあの子に捕まっとる。
あ〜腹立つ、なんなんあの子。

長尾先輩の言う通りやよ、拓哉もはっきり言わな。
後輩なんやから。



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