第29話

分からへん
2,104
2021/06/02 08:47
道枝side


長尾、あなたちゃんのこと好きなんかなー?

まぁ俺は拓哉のこと起こさなっ!


コンコン
道枝「拓哉ー?入るで」

拓哉「…」

ガチャ
道枝「拓哉〜起きて?」

拓哉「ん…なんや、あなたちゃうやん」

道枝「なによその言い方は!」

拓哉「…!道枝先輩か笑」

道枝「不満でもあるん?笑」

拓哉「いや〜2人で話したかったのでええです」

道枝「ん、なに?」


拓哉は全然寝ぼけへんらしい笑

すぐに起き上がってベッドの端に座っている俺の隣に座った。


拓哉「単刀直入に聞きます」

拓哉「あなたのことどう思ってますか?」

道枝「…え?」


なんで、俺にあなたちゃんのこと聞くん?

長尾とか斗亜やないの…?


道枝「俺が?」

拓哉「はい」

道枝「あなたちゃんは…いつでも明るくて優しくてええ子やと思う」

拓哉「それだけですか?」

道枝「めちゃくちゃモテてる」

拓哉「ほんまにそれだけっすか?」

道枝「それだけって…なんでそんなこと聞くん?」

拓哉「わかりました。道枝先輩はあなたのこと恋愛感情でどうとも思ってないんですね?」

道枝「え…?なんで急に」

拓哉「そうなんですよね?」

道枝「俺…ほんまに好きな人とかできたことないからそういうこと分からへん」

拓哉「いきなりすみませんでした!」

道枝「別にええけど…」

拓哉「ただ、あなたのことは絶対に傷つけないでくださいね?」

道枝「…だから、なんでなん?」

拓哉「あなたのことが好きだからです」

道枝「っ、そうなんや。でもそれにどうして俺が関係あるん?」

拓哉「ほんまに鈍感っすね笑 」

拓哉「あなたの気持ち、自分で気づいてください!」

道枝「?」

拓哉「じゃあ下行きましょ?」

道枝「おん!」

ガチャ
俺と拓哉が廊下に出ると、
隣の部屋からあなたちゃんと長尾が出てきた。

長尾、あなたちゃんのこと起こせたんや笑

なんて思っていたら…


拓哉「えっ…なんで長尾先輩があなたたちの部屋から出てくるんですか?!」

長尾「なんでって、あなたのこと起こすためやん笑」

拓哉「なんで長尾先輩が起こすんですか!」

長尾「由美に頼まれてん!」

あなた「なんで拓哉怒ってんの?笑」

拓哉「あなたのこと起こすんは俺の仕事!」

あなた「なに勝手に決めて…笑」

拓哉「あなたの可愛ええ寝顔、他の男に見させたくなかったんよ!!」

長尾「あーら、もう見ちゃいました〜♡」

道枝「もう長尾も煽るなって!」

長尾「てか、拓哉も起きんの遅かったんやからしょうがないやん?」

道枝「そうやん!2人とも遅すぎるもん」

あなた・拓哉「…//」

長尾「え、なに?!」

拓哉「なんでもないでーす!!!笑」

道枝「なんやねん笑」

『おーーーい!!!!早く食べろー!!!』

あなた「あ、由美!笑」

長尾「ほな、朝ごはん食べるか〜」

プリ小説オーディオドラマ