第11話

第十章
52
2021/10/03 02:59
朝目覚めたら、隣であいつが寝ていた
第十章
まだ外は暗かった
あいつは猫のように丸くなって寝ていた
椿
椿
(かわいいな…)
そんなことを少し思った
何もやることがなかったから、外に出ることにした
やはり暗かった
私の家の近くは街灯がぽつりとあるだけだから余計に暗く感じる
近くの公園に行くと、朝日が昇ってきた
椿
椿
(綺麗だな…)
椿
椿
(あいつと一緒に見たいな)
なんだか最近、あいつのことしか考えてないような気がする
椿
椿
友達…か
朝になったから家に帰ることにした
家に帰ると、あいつは起きていた
依
もう!どこに行ってたんですか!?
椿
椿
何怒ってるの?
依
心配したじゃないですか!
なんで怒っているんだろう
神様だから私の居場所はわかるんじゃなかったんだろうか
依
寝起きはわからないんです!
椿
椿
依
あーっ!もう!早く学校行きますよ!
なんで怒ってるのかもわからぬまま、学校に行くことにした
作者
作者
え、学校行くの、早くね?w(うるせぇ)
            放課後
あいつがいない
椿
椿
どこ行ったんだろう
不貞腐れてもう帰ったのか?
まあいい。私も帰ろう
……
嫌な予感がする
そう思って上を見ると、人が落ちてきた
椿
椿
…え?
あいつだ
とっさの判断で、手を構える
椿
椿
くっ…
すごく軽かった
神様だから、魂しかないのか
依
ん…
あいつがゆっくりと目を開けた
椿
椿
大丈夫?
依
椿…
私の名前を呼んだ
椿
椿
よかった
依
ありがとうございます
あいつは目を細めて笑った
依
椿は大丈夫ですか?
椿
椿
うん
椿
椿
どうしたの?
依
あぁ…
依
じゃあ、30分前から話して生きていきますね

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