第4話

屋上
363
2019/10/29 09:27
先生
はい、では今日は外の景色を書いてもらおうと思います!
生徒
外の景色って、何処で描くんですか?
先生
はい、今日はこの学校内で私の目がつくところなら何処でも良いです~!
生徒
やったぁ!!
前橋 藍
だって、柳。
前橋 藍
ヤバくない?私達。
吉野 柳
先生、たとえば空を書くときに夕焼けを書きたかったらどうすれば良いですか?
前橋 藍
ナイス、柳。
先生
あ、それは……なら、期間を設けます。
先生
今から一週間以内に何か、景色を描いてきてください。
先生
今日の一時間は絵を描くのもよし、構図を考えるのもよしにします。
吉野 柳
ありがとうございます
前橋 藍
Nice……!!
先生
では、始めてください~!
前橋 藍
柳、どこ行く~?
吉野 柳
うーん、屋上は?
前橋 藍
そーだね!



✳ ✳ ✳
前橋 藍
わ、私達の他にも人いたんだ~
戸羽 香織
あ、ご、ごめんなさい。
前橋 藍
いやいや、そう言う意味じゃないから大丈夫~
戸羽 香織
ありがとうございます
そう丁寧に言ったのは同じクラスの香織ちゃん。
少し癖毛の栗色の髪を柔らかく2つにくくっている。
マイペースな感じのおっとり系女子。
しかし、文系の科目、特に歴史に関しては学年1の秀才の異名を持つ柳よりも点数が良い。
とまあ、香織ちゃんの説明は後にして、私も絵を描かないとね……
そう思い、ペンを持つ手を早めだした。

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