さっきからこれの繰り返しには訳がある。
実は、一昨日提出だった美術の絵が余りにも上手だったので、どうにか評価されないかと先生が探したところ、誰でも応募できるコンクールがあったらしい。
ただ、中学生の部等は無いとの事で、大人達も混じった状態なのだが、私達二人の作品を応募することになった。
それで、お互いを誉めあっているという訳だ。
そうしていると、いつもの交差点の前に着いた。
柳と別れると後は一直線に進むだけ。
なんで私の絵が選ばれたのか凄い不思議なんだけど……
だってたいしたもの描いてないし……
そう思い、私は足を早めたのだった……
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今回短くてすみません💦
チャプターの長さにはばらつきがあります。
ご了承ください。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!