第6話

コンクール
322
2019/10/30 22:22
前橋 藍
凄いよね~柳。
吉野 柳
いやいや、藍もでしょ~
前橋 藍
いやいやいや。そんなこと無いって~。
さっきからこれの繰り返しには訳がある。
実は、一昨日提出だった美術の絵が余りにも上手だったので、どうにか評価されないかと先生が探したところ、誰でも応募できるコンクールがあったらしい。
ただ、中学生の部等は無いとの事で、大人達も混じった状態なのだが、私達二人の作品を応募することになった。
それで、お互いを誉めあっているという訳だ。
そうしていると、いつもの交差点の前に着いた。
吉野 柳
じゃ、ばいばーい!
前橋 藍
ばいばーい!
柳と別れると後は一直線に進むだけ。
前橋 藍
コンクールかぁ…………
なんで私の絵が選ばれたのか凄い不思議なんだけど……
だってたいしたもの描いてないし……
前橋 藍
……ま、いっか。
前橋 藍
早く宿題して好きなテレビでも見よっと。
そう思い、私は足を早めたのだった……
✳ ✳ ✳

今回短くてすみません💦
チャプターの長さにはばらつきがあります。
ご了承ください。

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