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第40話

茹でたこ
私達はゆっくり離れて見つめ合う。
佐野玲於
ど?忘れそう?
あ、そのためにしてくれたんだった…


忘れかけていた…
つい、玲於のカッコイイ雰囲気に呑まれて


何も考えられなくなってた。
あなた

…いまいち。

佐野玲於
ま、そんなもんだろ。
私から離れて壁にもたれた。
まだ、熱い。私の唇は。
ちょんと触れてみると思い出して顔から火が出そう。
佐野玲於
ちょっと、思い出すような仕草やめてくれない?
あなた

ああっ、あ、ごめん。笑

佐野玲於
ったく、そういうところ。
あなた

ごめん、なさい…

佐野玲於
ま、俺は得したけど。
あなたの気持ちが最優先だなぁ!
え?


なんか、語尾が上がってるように聞こえる。
佐野玲於
さ、これ、明日にして帰ろうぜ。
あなた

でも、仕上げなくていいの?

佐野玲於
また明日、一緒に塗ろ。
あなた

…そうだね。

ちょっとだけ赤くなっている耳。


やばい、今は玲於の事だけしか頭に無い。


ずっとあの玲於が近づく時の美しい綺麗な顔だけが


頭に残る。
やっぱ、慣れないキスは慣れなくて


ぼーっとしてしまう。
佐野玲於
あなた ~ 、帰んぞ ~ 。
あなた

あ!はい!

玲於の横に並んで帰った。
なんか、凄い一日…


隣にいる玲於はニコニコしてるし…


かわいい…
ずっと見すぎた…!
佐野玲於
なに。
冷たい玲於ちゃんに戻っちゃった。
あなた

いやっ、可愛いなって。

佐野玲於
どこ見ていってんの?
あなた

…耳

佐野玲於
耳?
あなた

赤くなってる。

佐野玲於
なってなんか…ねぇし…
耳を触ると次は頬も赤く染まる。


やばい、ニヤけそう。
佐野玲於
おい、次はどこ!
あなた

ほっぺた。

佐野玲於
もうさ、俺、すぐ顔に出るの嫌だ。
あなた

ふふっ、可愛くて私は好きだなぁ。




不意打ちに言ったつもりが玲於には凄い効果で
顔全体が茹でたこのように変わった。
佐野玲於
おい、やめろよ…まじで。
あなた

照れた?

佐野玲於
てめぇ…覚えてろよ、まじで。
私の頭を鷲掴みしてわしゃわしゃしてくる。
あなた

なんか、玲於といたら楽しいなぁって…

佐野玲於
はぁ、お前さぁ
頭にあった玲於の手は私の左手へと降りてきて
繋いだ。
佐野玲於
どんなけ俺を好きにさせるの。
左手で顔を覆う玲於の顔は隠しきれてないほど赤くなり
あなた

ごめんっ…

私の頬まで赤くなってきた。
佐野玲於
謝んなよ…良いこと…だろ?
あなた

いい事なのかな…

佐野玲於
俺はいい。
あなた

ありがとう

ちょっと理解できない会話を続ける私達は変人…かな。
玲於の良さに気づけた一日。