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第9話

僕の親友
龍友side
あなたが泣いてる理由。


多分、誰かと喧嘩。


思い当たるのは玲於しかいなかった。


いつも話すのは玲於との、喧嘩。


よほど仲がいいんだと思ってて
玲於を探し出してやる。
数原龍友
あ、玲於。
見つけて、呼ぶと
佐野玲於
なんすか。
数原龍友
あなたの事何泣かせとるん。
佐野玲於
は?
数原龍友
なんで泣かせるようなことするん。
すると、玲於は呆れた顔して僕に言う。
佐野玲於
君だって、泣かせるようなこと
しない方がいいですよ。
ちょっとだけ口角を上げて帰っていく。


なんだよ、僕にもあるって言うのか?


思い当たらない。
あなた

龍友っ、いた…

そう、微笑む彼女に僕は胸を高鳴らす。
数原龍友
ごめんごめん
あなた

どこ行ってたの。

数原龍友
いや、ちょっと先生に用があったんやけどな
もう職員室行っとったで話せへんかった。
そんな、嘘をあなたについた。
玲於の言っていたことが頭から離れない。
数原龍友
なぁ、あなた。
あなた

何?

僕より背の低い彼女。


上を見上げる感じにグッとくる。
数原龍友
僕、なんかあなたを泣かせるようなことしてる?
そう聞くとあなたは固まった。


何かあるのか。
あなた

…あるわけないよ?

数原龍友
ほんまに?
あなた

うん

決して僕と目を合わせないあなた。


でも、本人は無いと言ってて…
数原龍友
そうか、
そこから無言になる僕達。


いつもはこんなの無かったのに。


変な感じでモゾモゾする。
あなた

じゃ、龍友。またね。

沈黙を破ったのはあなたで


いつの間にか駅に着いていた。
数原龍友
おう、またな ~ 。
手を振るとニコッと笑ってあなたも手を振る。


ん ~ 、なにがいかんかったんやろ。



あなたに何か悪いことでも…?


ああ、自覚がないのが悔しい。


実は傷つけてましたなんて最悪だし。
数原龍友
わっけわからん…
久しぶりにこんなに悩んだ。


「 裕太くん、ヒマ? 」


" 裕太くん " とは僕の幼馴染み。


幼稚園から中学までずっと一緒にいた友達。


高校は流石に離れたけど今でもこうして連絡は取り合っている。


『 なんや。』


「 ちょっと飲もうや。」


『 大人みたいな事言っとるなー 』


「 いつもんとこ。」


『 はいよ 』


裕太くんは優しい。
母さんにご飯は要らないとだけ伝え、
僕らのいつもの場所。


駅前の喫茶店。


よく来てたなぁ、なんて思いながら喫茶店へ向かう。
チャランチャラン…そうドアのチャイムがなれば


奥から聞こえる接客声。
数原龍友
あの、友達と一緒で…
店員さん
あ、あちらの方ですか?
店員さんに言われた方を見ると裕太くんがいた。
数原龍友
あ、そうです。どうも。
店員さん
ごゆっくり。
裕太くんは変わらず元気そうで
中務裕太
久しぶりやな?
数原龍友
最近、会ってへんかったもん。
中務裕太
なんか辞めてや、カレカノみたいな言い方。
数原龍友
裕太くん僕のこと好きすぎるくせに。
ちょっと違う方向性の話に聞こえてしまう。
けど、それほど一緒にいて友達、親友として大好き。
中務裕太
んで、本題はなんなん?
やっぱ、さすが。


僕の呼び出した理由に気づいてる。
数原龍友
実はな、
女の子がいて


今日、その子が泣いてた。


その理由として上がったのはある男子。


男子に問いつめたところ、男子は


僕に傷つけるのはやめろ。


そう言った。
数原龍友
でも、彼女は傷ついてない。っていうんや。
話をすれば


顔を悩ませてる。
中務裕太
ムッずかしい内容やなぁ。
数原龍友
ごめんな。
中務裕太
ん、まぁええけど。
数原龍友
分からへんの。
その男が言う僕が傷つけてるって言うことが。
中務裕太
俺も分からへんわ。
やっぱ、裕太くんも分からないのか。


なら、僕も…
中務裕太
けど、その女の子に何かがあるのは分かった。
龍友くんが99.9%悪いかなぁ。
数原龍友
え?
中務裕太
今言ったら可哀想やで言わへんけど、
数原龍友
可哀想…?
中務裕太
龍友くんは女心が分かってないんちゃうん?
数原龍友
女心ってなんやねん。
中務裕太
そのまんまやん!
女の子の心の気持ち!
数原龍友
それは分かってんねん。
中務裕太
分かってたらこんな悩み俺に言わへんやろ。
数原龍友
まぁ、そうやなぁ…
ん ~ 、裕太くんに相談したのもいいが


やっぱ、僕には分からん。
中務裕太
ま、とりあえずその女の子が
勘違いしない程度に接してみたら?
数原龍友
何を勘違いすんの。
中務裕太
んも ~ 、ほんま何もわかってへんな!
その子可哀想やん!
数原龍友
分からへんから聞いてんねん!
中務裕太
そんなもん、自分で分かる時が来るわ!
関西弁の特徴。


ただ怒ってなくても怒ってるように聞こえて


周りから心配される。


実は僕ら喧嘩なんかしてない。
数原龍友
ほんまに来るん?
中務裕太
来る。
数原龍友
…ほんなら信じてみるわ。
中務裕太
何回龍友くんにアドバイス
してきたと思ってんねん。
こっちはほぼプロやねんで?
数原龍友
うるっさいなぁ。
中務裕太
相談に乗ってもらっといての言い方ちゃうやろ!
数原龍友
ごめんごめん!
はぁ、裕太くんといると楽しい。


昔に戻ったみたいで何でも言える。


てか、なんでこんなあなたの事で悩まされてんだ!?


こんなちっさな悩み抱えたことないのに。
数原龍友
僕も変わったんかな…
中務裕太
そうちゃう?
暗くなった空をパッと見あげた。


はぁ、文化祭…の時期。
数原龍友
あ、僕好きな人おるで。