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第13話

昼休みが終わり、授業が始まる。


そんな時、
玲於が辛そうに伏せていて


荒い呼吸が聞こえる。
あなた

玲於…?

佐野玲於
ん、
あなた

大丈夫?

佐野玲於
なにが
あなた

いや、その…なんかえらそう。

佐野玲於
別にどうってことない。
パッと上を見上げた玲於の顔は真っ赤で
あなた

やっぱ、熱ある。

無いと言い張る玲於を押しのけて額に手を当てる。


凄い熱。
あなた

玲於、保健室行こ。

佐野玲於
いいって。何とかなる。
あなた

良くない!こんなに熱あるのに、ダメだって。

いつもなら頑固で聞かない玲於だけど


弱っているから素直に聞いてくれた。
保健室まで肩を貸して玲於を連れていく。
隣でえらそうに呼吸が聞こえる。
ちょっと、恥ずかしくなってきて
佐野玲於
はぁっ…はあっ…
あなた

もうすぐだからね。

そう声をかけて、階段を降りる。


やっぱ、男子を私1人の力で運ぶなんか…むりっ…
数原龍友
あなた?
え?


龍友?


私はゆっくりと後ろを振り返る。
数原龍友
何してるん、
あなた

ちょっと、玲於が熱で…

数原龍友
俺も手伝うわ。
あなた

ありがと…

玲於の左肩の下に入って一緒に運ぶ。
佐野玲於
なんだよ、別に一人で歩ける…
数原龍友
熱あるんやろ、今はしっかり看病されとき。
やっぱ、玲於は何も言い返さない。
あなた

そうだよ、玲於。今だけ。

佐野玲於
ん…
やっと、保健室に着いて先生に事情を説明し
あなた

失礼しました。

数原龍友
失礼しました。
二人で保健室を出てくる。
ちょっと、気まずい。
さっきの光景を思い出すと胸が痛む。
数原龍友
玲於、素直じゃないなぁ。
あなた

あ、うん…そうだね。

数原龍友
今日な、泉さんのフルート目の前で聞いたんや。
あなた

そ、うなの…?

数原龍友
そう!
めちゃめちゃ綺麗やねん。
…寝れそうなぐらい。綺麗。
本当に思ったのか最後の言葉に気持ちがこもる。
人の幸せ応援しなきゃ…


私ばっかり幸せになんかなれないんだよ。


だから
あなた

よかったね!龍友。
凄い進展じゃん!

なんて、気持ちを作って龍友に伝えた。


びっくりしたような顔で笑うから


私も一緒に笑う。
数原龍友
毎日楽しいよな、好きな人がおるって。
あなた

うん…そうだね。

数原龍友
てか、あなたはおらへんの?
あなた

私?

数原龍友
ずっと僕の話ばっかやん?
たまにはお前の話聞いてあげるわ。
あなた

私はいい。

数原龍友
いいって…おるん?
あなた

え、

数原龍友
え、
おるん?


って…


貴方なんですけど。
あなた

いない。

そう不器用に伝えた。