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第44話

佐野さんの独占欲
あなたside
あなた

おは…っ、玲於!?

佐野玲於
お ~ 、遅かったなぁ、おはよ。
え?何事?


玲於、なんかあった?
こんな夏に、雪でも降るんじゃない?
あなた

なんで?どうしたの?

相澤 舞
はははっ、玲於、驚かれてるよ。
あなた

だって、不思議だよ!
いつも居ない人がいるんだもん。
何かあったに違いないでしょ?

佐野玲於
別に朝起きて早く行った方が楽かなって。
めっちゃ単純。
ほんとか不安になるけど


玲於の遅刻が減るならそれでいいや。
そして、HRが始まる。
先生
以上!解散。
騒がしくなる教室。
佐野玲於
なぁ、今日もやるだろ?
あなた

ああ、もちろんやるっ…あっ…

ちょんと口に手が無意識に触れた。
佐野玲於
ちょっ、ばか!!
玲於が私を隠すかのように目の前に至近距離で立つ。


ふわっと香る玲於の柔軟剤。


香水は付けないだとか言ってたなぁ…
あなた

あの…玲於さん、

佐野玲於
んだよ…
あなた

そうした方が目立つと思うよ?

佐野玲於
は?
周りを察したのか勢いよく私から離れた。
佐野玲於
わりっ…
また、顔は赤く染まる。
相澤 舞
ん?ん?あんた達なんかあったの?
あなた

え!?

佐野玲於
別に…
相澤 舞
ふっしぎ。
佐野玲於
何もねぇよ。
相澤 舞
玲於、顔と耳赤いよ?
佐野玲於
ちょっと暑いだけ。
相澤 舞
今ので温まっちゃったのね。
そんな言い方するからつい、私は足をぶつけた。
相澤 舞
玲於、一人じゃなかったみたい。
佐野玲於
ばかっ…
あなた

ごめ…ん…

私達はどこか似ているのかもしれない。
.
先生
気をつけて帰るように ~ 。
あの放課後がやってきた。
はぁ、昨日の思い出しちゃったら玲於と上手く話せない。
無意識に手が動くの…
佐野玲於
ほら、あほ面してないでやるぞ。
頭をクシャっとやられ
玲於は筆を持った。
あなた

うん…

私も筆を持ち、お互い静かに作業を進める。


昨日は人がいなかったからあんな事が出来たけど


今日は沢山の人。


みんな仕上げに入ってる。
どんどん完成してくる私達の作品を見てると


どこか嬉しい気にもなる。
佐野玲於
…何笑ってんの?
あなた

え?

横から見てた玲於。
佐野玲於
にやけてんぞ?
あなた

いやっ、なんか嬉しいなぁって。

佐野玲於
なんで?
あなた

ほら、完成してくるの見るとワクワクするじゃん。

黒板に花を沢山くっつけてフォトスペースだとか。


沢山作るところはあるけど


クラスで協力するっていうの意外と好き。
佐野玲於
ん、たしかに。分かる。
あなた

だよね。

そう言って私達は作業に戻る。
あ、龍友、泉さん送って今頃、バイバイしてるかな。
いつ行くとは聞いてなかったし。


多分、今…
数原龍友
あなた ~ 。
え?


私を呼ぶ、好きな声。
振り向くと龍友が笑ってた。
あなた

なんで、龍友…

筆をおき、龍友の元へ向かおうとした時。


" ギュッ… "


あなた

えっ…

玲於が私の手を掴んでた。


下を向きながら。
あなた

ちょっと?玲於?どうしたの?

佐野玲於
…いい。なんでもね…
ゆっくり指の力が弱まる。


なんだろ、この虚しい気持ち。
あなた

ごめん、ね?

龍友の元へ駆け寄る。
あなた

龍友!?泉さんは?

数原龍友
せっかく来たのに第一声はそれなん?
あなた

えっ、その…だって…

数原龍友
泉ちゃんなら昼にもう行った。
あなた

え?昼なの!?

数原龍友
僕もまさか昼やとは思わへんかったわ。
顔に寂しいって書いてあるよ。龍友。
あなた

バイバイ言えた?

数原龍友
うん、言った。
あなた

そっか、、

励ます言葉も見つからず下を向いてたら
後ろから肩掴まれ、引かれる。
佐野玲於
あの、もういいっすか?
あなた

玲於…?

佐野玲於
こっち作業あるんで。
話してる暇ないんすよ。
数原龍友
あっ、それは悪い!
じゃあね、玲於ちゃん♡
佐野玲於
あなた

じゃ、お互い頑張ろ!

数原龍友
帰り玄関で待っとるで ~ 。
あなた

うん!分かった。

佐野玲於
早く、
急かされる玲於に手を取られ


不意にもドキッとした。
玲於、なんか機嫌悪いし…


また、悪いことしちゃった…?
佐野玲於
やっぱ、あいつ嫌い…
玲於の苦手対象は龍友。


なんで?