無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第32話

お粥
龍友side
あなたのやつLINE既読無視してやんの。
僕の


『 一応 』


で会話はストップ。
数原龍友
はぁ、
熱なんか出したの久しぶり。


今まで熱出してもすぐ治したからなぁ…


今の状態だと危ない。


ちょっと体、劣化したなぁって。
それからの僕の記憶はない。


多分寝てしまったんだ。
その時


ピーンポーン


インターホンが鳴った時起きて
インターホン越しの声は泉ちゃんだった。
お見舞いに来てくれたんだとか。


遠いのに感謝や。
数原龍友
どそ。
成瀬 泉
お邪魔しま ~ す…
興味津々な様子で入っていく。


よくも男の家にノコノコ入れるなぁ。


もし、調子悪くなかったらどうなる事やら。
数原龍友
好きなとこ座ってて…今、お茶…
成瀬 泉
いいから!龍友くん寝なきゃ。
数原龍友
…ごめんな。
成瀬 泉
何謝ってるの ~ 。
私がお見舞いに来たんだから。
数原龍友
ありがとう、泉ちゃん。
いつまでも僕より年上って感じ。


僕が上の立場には立てへん。


立たせてくれへんのや。
なんでも出来て何一つ悪いところのない泉ちゃん。


悪いとこあらへんかなぁ、って探してまうほど。
欠点がないんだ。


ドジで…


泣き虫で…


包丁使うと危なくて…


すぐ怒るし…


そんな所のあるヤツとはちょっと違って空気が薄い。
正直言って緊張。
あいつとおる時は緊張なんか全くせえへんのに。
数原龍友
あいつ、マジで既読無視やん。
成瀬 泉
え?
数原龍友
ん?
そう1人呟いたと思ってたらそうじゃなくて
泉ちゃんがお盆を持って立っていた。
成瀬 泉
…あなたちゃん?
数原龍友
知ってるん?
成瀬 泉
知らないも何も龍友くんいつも話してるじゃない。
数原龍友
嘘や?
成瀬 泉
ほんとだよ。
なんで泉ちゃんとおる時にあなたの話が出る?
はい、と出されたお粥。


美味しそう。


パッと思いついた言葉。
数原龍友
ありがとう。
成瀬 泉
美味しくないかもだけど。
スプーンにお粥を乗せ口に運んだ。
数原龍友
んん、美味いよ。
成瀬 泉
ほんと、良かった…
そう笑う彼女はやっぱ、綺麗。
お粥を食べ終え、食器を泉ちゃんに渡す。
数原龍友
ありがとう、美味しかったわ。
成瀬 泉
いえいえ、早く体良くしてよ ~ 。
そやな、夏だって遊びたいし。


あ、あなたと遊んであげなきゃだ。


悲しくて待ってるやろ。
LINEを見るとやっぱ、まだ既読無視。
僕で終わる会話なんか今考えればなかった。
成瀬 泉
龍友くん、
皿洗いを終えた泉ちゃん。
僕のベッドの隣に座る。
数原龍友
どしたん?
成瀬 泉
今日あなたちゃんに会った。
数原龍友
そうなの?
成瀬 泉
龍友くんの家の前で。
僕家?


嘘?なんで?
数原龍友
もしかして、来てたん?
成瀬 泉
多分…
お見舞いだろう袋持ってたけど
寄り道だって言ってた…よ?
数原龍友
入ってこれば良かったのに。
まさか、お見舞いに来てくれるとは思ってなかったやん?
成瀬 泉
私がいたから入れなかったと思う。
数原龍友
泉ちゃん?
成瀬 泉
龍友くん、私のことどう思ってる?
は?


突然聞かれた事で僕の頭は真っ白。
好きだ。


一目惚れした先輩。
数原龍友
僕、