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第18話

ストーカー
あなたside
あなた

暑いなぁ ~ 。

玲於の看病が終わり帰り道。
夏の空が夜に変る今。


太陽が西に傾き赤く染まる頃。
ジリジリと暑く私を襲うのは変わらない。
こんなに玲於と私の家の距離遠かったっけ。


そう思うほど気持ちはだるく弱る。
歩くスピードもいつもより遅くなりもちろん帰る時間も長くなる。


早く歩けばいのに、そう思う。


けど、身体が言う事聞かないんだからね。
あなた

あ、玲於大丈夫かな。

お皿そのままにしちゃったけどちゃんと洗えてるかな。


また積み重ねて物の宝庫にしてないかな。


今度行く時は部屋の片付けしてあげよっ。


そんなこと考えて家まで歩いていると
ゴソゴソ…
あなた

え…?

だんだん暗くなってきた道。


振り返ると奇妙な暗さ。
音はあることで、ただの聞き間違い。


そう信じて歩く。
その音は聞き間違いなんかじゃなくて
人の足音。
あなた

どうしよ…

まさか自分がなんて思ってもみなかった。
ぎゅっと携帯を握りしめる。


いつ来られても大丈夫なように。


警察にも…
︎︎
ねね、お姉ちゃん。
あなた

へっ…

ついに声まで!?
︎︎
1人?
携帯、電話しなきゃ…


そう思ってこっそりと掛けようとした時。
︎︎
ねぇ、聞いてる?
携帯をがっしり掴まれて電話もかけられない状態。
あなた

は、離して…!

︎︎
ちょっとちょっと ~ 。
僕が不審者みたいじゃん。
あなた

1人じゃないです!

︎︎
友達?
あなた

はい。

︎︎
どこにいんの?
あなた

さっきコンビニに…

︎︎
ここ、近くコンビニ無いよ?
圧倒的に押される私。
あなた

じ、じゃっ…!

逃げた。


必死に走って。


けど、不審者は追ってくる。
待ってよ。逃げないで?


不気味な声で私を呼ぶ。
気持ち悪い。
あなた

っ…やめて…

こんなの初めてだ。
手当り次第連絡先を探す。
…っ
prrrrrrrrrr…
お願い、出て…
























数原龍友
はいよ ~ 。
あなた

龍友!

数原龍友
何?どうしたん?
あなた

い、今!私追われてて…

数原龍友
は!?どこや?
あなた

わ、わかんない、とりあえず今走ってるの。

数原龍友
今行くで、待っとけ?
それと目印になる所に行って
できるだけ隠れとき?わかった?
あなた

うんっ…ごめん、龍友。

数原龍友
そんなん、心配してんでええねん。
女の子は心配されとくもんやで?
あなた

…そっか。ありがとう。

数原龍友
電話繋げっぱなしにしてな。
あなた

うん。

龍友の優しい声で私の目には涙が。


そのおかげで視界は悪くなる。
まだ聞こえる足音。
とりあえず、目印…っと!
あなた

あ、

近くにあったスーパーに駆け込んだ。
ここなら人に溶け込んで分からないし目印にもなる。
呼吸を整えて龍友に声を掛けた。
あなた

龍友っ、今、スーパーに…

数原龍友
わかった、今から行くわ。
あなた

うん…

待っていること時間さえ怖くてたまらない。
いつどこで私に話しかけられるのか心配になる。
早く…龍友。
助けて…