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第59話

よかった
間違えじゃなかった…


龍友だった。


私の好きな龍友。
数原龍友
同窓会来るやろ?
あなた

うん、行くつもりだよ。

あれからちょっと飲もうとなって居酒屋に来た。
10時過ぎちゃってるけど…


ま、明日休みだからいいか。
数原龍友
僕も行く。
あなた

そうなんだね。

数原龍友
ってか、ほんまびっくり。
あなた

うんうん、私も。

数原龍友
髪めっちゃ切ったやん!
あなた

いや、そこ?

数原龍友
おお、はじめ誰かわからんかった。
あなた髪の毛長いしなぁって。
さすがに髪を切っとる場合を想像してなかった…
もっと早く話しかけとけばよかった 。


と、ジョッキを持ちながら伏せた。
あなた

私も話しかければよかった。

数原龍友
お互い思っとったんやな。
あなた

うん、嬉しい。

数原龍友
…あなた仕事何してんの?
あなた

美容師だよ。

数原龍友
え!夢叶ったんや!
あなた

そう!お陰様で。

数原龍友
よかったなぁ。
あなた

龍友は?

数原龍友
僕は営業や。
あなた

ふふっ、龍友らしい。

数原龍友
何それ笑
久しぶりに再開した龍友はやっぱ、変わりないまま


私の心はドキドキさせられてる。
言ってみるべき?


私、待ってるよ。って。
けど、龍友覚えてないかもしれないし。


重たい女って思われたくない…
数原龍友
よしっ、帰ろ、
あなた

あ、うん。

財布を出そうとしたら龍友はお金を払わずに出ていこうとするから
あなた

龍友!お会計!

数原龍友
払ったでええよ ~ 。
軽くそう言ったら早く行くで、と言った。


やさしいよぉぉぉ!!


もう、だいすき!


好き!
あなた

ありがと!

数原龍友
久しぶりに会うし髪の毛似合ってるから奢り。
サラッと私を褒めてくれてる。


嬉しいなぁ…


よかった、髪の毛切って。
同じマンションだから送られることも無く


エレベーターに二人で乗る。
ただ、一応密室。


ちょっと緊張して話せない。
数原龍友
…あなた何階?
あなた

あっ、10!

数原龍友
お、まじ?
あなた

うん…?

数原龍友
わかった。
静かにエレベーターは上がっていく。


沈黙…


割と辛い。


" 10階です "


着いてくれてちょっとホッとして
あなた

じゃ!龍友またね!

数原龍友
いや ~ 、僕も10階なんで。
あなた

え!

やっぱ、同じ階だったんだ。
数原龍友
僕ら、運命やな。
そう歯を出して無邪気に笑う龍友の笑顔が目に焼き付くと


顔は絶対赤くなる一方で
あなた

…だね。

別れが来てしまうと寂しさが際立つ。
数原龍友
…これ。
渡されたのは1枚の紙。


さっきの居酒屋でのレシートだ。
ゴミ渡してきたなぁ。


ま、お金払ってもらったし、
あなた

ちゃんと捨てておきます ~ 。

数原龍友
おい!捨てんなや!
あなた

え?レシートじゃん?

数原龍友
中…見てみ…
龍友に言われ開くと


090…
数原龍友
僕の電話番号。
あなた

あっ…ありがとう!

じゃ、と帰って行った龍友の背中。
スーツ似合ってる。


かっこいい。


って心で呟いて部屋に入った。