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第21話

お誘い


「 玲於、大丈夫? 」

玲於にそう送った。
あなた

はぁ、

ご飯を食べ終え、リビングでぐったりしている。
お母さん
あなた ~ 、今日職場の人と
飲み会があるんだけどさ!
あなた

そうなの?

お母さん
そうなの。
いってもいい?


と聞いてくるんだろうか、いつもより増してお洒落。
あなた

行ってきていいよ。

お母さん
ほんと!
嬉しそうに笑うお母さん。


私1人でも大丈夫だし。
あなた

うん、気をつけてね!

お母さん
行ってきます!
ヒールの音を鳴らして外に出て行った。


それを最後まで見送って家に入ろうとドアに手をかけた時


何か、視線を感じ、振り向く。
けど、何も無くて…
気の所為か、流して家に入った。
二人暮しな私とお母さん。


1人でも居なくなるとちょっと寂しいなぁ…


しんと静まるキッチンや廊下。


ちょっとだけ怖い。
自分の部屋に駆け込んでベッドに座った。
ぱっと目に入ったカレンダー。
あなた

明後日から夏休み…か

花火大会…
行きたい…
ふと思った。


下にあった花火大会の広告。


毎年恒例な花火大会は地方からのお客さんも多くて


意外と有名な花火大会。


1階に降りて広告を探して部屋に持ってくる。
8月1日。
花のように大きく広がる花火が二つ並んで


夏を象徴させる絵柄。
あなた

龍友…

この夏は誘ってみようか。


この夏は積極的に行こうかな。
断られたとしても一人で行ってやる!!
ダメ元で龍友にLINE。


「 龍友、8月1日空いてる? 」


ドクドクと流れる心臓の血流。


感じる。


緊張してるんだ。


" ピロン "


静かな部屋に鳴り響く音。


急いで携帯を見ると


『 お陰様で 』


さっき送った玲於からの返事。
何だ、玲於か。


もう、ドキドキさせないでよ。
今の緊張を返して!!


なんて、何の罪もない玲於に言ったって無駄。


「 明日来れそう? 」


『 うん 』


『 あなた悲しむからな、俺いないと。 』


「 何言ってんだか 」


『 あれからちゃんと帰れた? 』

心臓が跳ねる、


変な人に追われて…龍友に…


「 うん、大丈夫。」


『 なら良かった。』


「 今、お母さんが居なくて、ちょっと怖い 」


『 ビビり 』


「 人のこと言えないでしょ ~ 。」


何気に気の使わないLINEは玲於だけかもしれない。


『 怖かったら電話してこいよ。』


ビビ玲於が何言ってんだか


ろくに一人でいる事さえ昔怖がってたのに。


「 玲於と一緒にしないでくださ ~ い 」


『 後ろにお化けがいても助けてやんね ~ ぞ。』


ちょっと、お化けとか、辞めてよね?笑


べ、別に?信じてないけど?


よく見るじゃん。テレビで。ほら。


『 なに、ほんとに居た? 』


「 ねぇ、そんな事言わないでよ。 」


『 怖がってる ~ w 』


玲於がwを付けるということは結構機嫌がいい。
もう振り向けなくなった!


携帯をベッドに置いて寝転がる。
あなた

クソ玲於め…

ピロン
あなた

も ~ 、またからかってくるんだから。

目に見えてるっていうの ~ 。
LINEを開いて通知が来ているトークを押す。


『 空いてんで? 』


もう、何が空い て……?
待って、私…もしかして…
しっかり名前に目を通すと
ちゃんと  "  龍友  "  そう書いてあった。
やばいやばい。


めちゃめちゃ早く見てしまった!!!


もう、いつも10分は開けてるのに…


暇だって思われたら嫌だな。


「 もし良ければだけど、花火大会、行かない? 」


思い切って、伝えた。