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第15話

泉ちゃん
龍友side
最近、あなたの様子がおかしい。


不意に怒り出すし。


寂しそうにする。


あいつのテンションがわからへん。
今だって、変なこと言い出すやろ?


夢でも見とるんか。


僕も自分の教室に戻ってカバンを取りに行く。
その時
また、綺麗な音色。
数原龍友
あ、泉さんや!
一人で舞い上がった。


ココ最近、あなたと一緒に行くことは少なくなった。


あなたが断ってくるんや。
勝手に向かっていく足。
いつの間にか止められなくなってん。
こんなにも一途になる僕が居てちょっと怖い。


初めてやから。
屋上のドアを開けるとやっぱ、泉さんがフルートを吹いていた。
数原龍友
泉さ ~ ん。
僕に気づいた泉さんはフルートを吹くのをやめて膝に置く。
成瀬 泉
あ、龍友くん。どうしたの?
"  龍友くん  "


はぁ、嬉しいわぁ。
数原龍友
フルート聞こえたんで泉さんおるかなぁって。
成瀬 泉
ふふっ、耳がいいのね。
数原龍友
いやいや、泉さんのフルート
だからこそ聞こえたんですよ。
成瀬 泉
も ~ 、上手いね。
数原龍友
んな事ないっすよ。ホントの事です。
成瀬 泉
あれ、一人?
僕は泉さんの前に腰を下ろした。
数原龍友
え?一人ですよ?
成瀬 泉
そうなんだ。
ちょっとだけ泉さんの顔が明るくなった気がした。
数原龍友
なんでですか?
成瀬 泉
いつも女の子が一緒だったでしょ?
髪の毛が長くてポニーテールしてる子。
それは、完璧あなたの事や。


あいつの自慢の長い綺麗な髪の毛。
数原龍友
ああ、あなたっすか。
成瀬 泉
あなたちゃん?
数原龍友
1年から仲ええんです。
成瀬 泉
何その青春。
数原龍友
いやいや、ただの友達っすよ?
成瀬 泉
でも、立派な青春だよ。
恋=青春ってわけじゃないわ。
恋  =  青春  は違うのか。
成瀬 泉
あ、私もう帰らなきゃ。
数原龍友
送っていきます。
成瀬 泉
え、悪いよ!
数原龍友
いや、僕が送っていきたいんで。
遠慮しなくていいっすよ?
そう言うとニコニコした泉さん。
成瀬 泉
なら、お願いします。
あかん、めちゃめちゃ可愛ええ。
数原龍友
もちろん!
泉さんが楽器を片付けている間


屋上から街を見渡していた。


見慣れていた街だったがこうやって


上から見渡したのは何気に初めて。
もうそろそろ日が落ちる時間。
成瀬 泉
よしっ、できた。
大きな荷物を持って僕を待つ泉さん。
数原龍友
ほんなら行きましょう!
成瀬 泉
は ~ い。
僕より小さい背…
あなたよりは大きいかなぁ…
男の理想のまんまやわ。


泉さん。
ボンッ…


キュッ…


キュッ…


かな?
数原龍友
泉ちゃんって呼んでええっすか?
成瀬 泉
…うん、いいよ?
数原龍友
泉ちゃんっ。
照れる泉ちゃん。
成瀬 泉
なら、私も龍友って呼んでいい?
でも、龍友って呼ばれるのはあなただけでいい。


そんな変な気持ちが湧き上がってきて
数原龍友
龍友はまだ早いっす!!
呼び捨てとか心臓はちきれるで
龍友くんでお願いします!
なんて、嘘ついた。
成瀬 泉
わかった。龍友くんね。
数原龍友
はぁい。
幸せ


なのか。