今の何!?
龍友も好きってことじゃないの?
こっちの話。って…
わけわかんない?
それから二人で上を見上げて
" 綺麗 "
が飛び交う。
龍友と顔を合わせる。
気持ちを伝えた後に見つめ合うのはちょっときつい…
それしか言わなくてまた上を見上げちゃった。
それって、私信じていいの?
私、信じるよ?
UFOとか信じてる私だよ!?
もし、今ここで手を繋いだら?
龍友は拒む?
それとも受け入れてくれる?
隣にある龍友の大きな手を見る。
繋ぎたい。
その思いで龍友の手に私の手がどんどん近づく。
逃げないでっ…
勢いでパッと繋ぐと
まだ、手は龍友の手と繋がったまま。
ずっとこうしてたい。
けど、そんな思いは通ることなく去っていく時間。
先生達のスピーカーから出る大きな音で
みんな、続々と閉まっていく。
悲しい。
今まで協力して作ってきたのに。
たった一日で壊れちゃうなんて。
少年のように走る龍友。
やばい、幸せだ。
頬が緩むことも把握出来てないほど。
好きな人にこうして手を繋いでもらってる。
私、、この1週間本気で頑張れそう!
そうしてついてきた挙句には空き教室。
星の残骸が散らばってる。←
龍友の手には携帯?だけ。
後ろを向かされてただ外を見てるだけの私。
振り向くと教室中に広がる満天の星空。
キラキラと目を輝かせて話す龍友。
子供かよ!
私は床に座って見上げる。
さっきは花火を見上げてたから首が痛くて
それに人混みだったしちょっと疲れたけど、
今は、そんなの全く感じない。
隣にこうして大好きな人がいるんだもん。
けど、まだ100%信じたわけじゃない。
ちゃんと龍友の口でも言って欲しいから。
お互いの気持ち知りたいし。
早く、、聞かせて?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!