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第50話

仲直り
あなたside
そこからの受け付けの役割。
あなた

いらっしゃい…ませ ~ …

力が入らない。


玲於に嫌われた…


絶対。


もう、話してもらえない…


相談も聞いてもらえないかもっ…
ちょっと下向いてたら零れちゃいそうで


パッと上をむいた。


そしたらね、玲於がいて
佐野玲於
ちょっと、いい?
あなた

え?

視線で舞に頼むと親指を立てて了承してくれた。
玲於が数歩前にいて、私が数歩後ろにいる。


居心地の悪い位置だ。
佐野玲於
…のさっ
あなた

…うん

人気のない所に来るとピタッと止まった玲於。


振り向いて、私を見る。
佐野玲於
ごめん、行かないなんか言って…
あなた

なんで玲於が謝るの?
私が気に触ること言っちゃったんだから
私が謝らなきゃいけないのに。

佐野玲於
別に気には触ってない。
あなた

え?

佐野玲於
ただ、ショックだったっていうか。
余裕無かったんだと思う。
だんだん声が小さくなる。


玲於の癖。


本気で自信がなかったら声が小さくなる。
あなた

私、つい周りが変な事言ってて
イラッときちゃって…

佐野玲於
俺と付き合ってるってやつ?
あなた

違う…

佐野玲於
なに?
あなた

玲於くんフリーだと思ったのにって発言。

ほんとに嫌だったもん。


玲於の顔はポカンとする。
あなた

だって玲於、ものじゃないし。
最初から誰のでもないのにさ
置物みたいな扱いされてちゃ嫌だよ?

佐野玲於
…嬉し。
あなた

え?

佐野玲於
あなたがそう思ってくれてるだけで十分。
そう微笑む玲於。
あなた

でも、ああいう雰囲気を
作っちゃったのは私だから!
ほんとにごめんね。

良かった、、ちゃんと謝れた…
佐野玲於
俺もごめん。
あなた

謝んないでいいのにっ…

佐野玲於
ってことでさ、回らね?
仲直り成功。


コクっと頷くと行くぞ、と言われて手を取られた。
あなた

ちょ!?

佐野玲於
いいじゃん。今日だけだし。
あなた

え?

佐野玲於
お前、今日告るんだろ?
あなた

な、なんで!?

佐野玲於
前言ってたから。
よく覚えてたなぁ。


私、今でも結構忘れてた。
あなた

あっ、なら、玲於、、

歩く玲於のスピードを止めた。
佐野玲於
なに?
あなた

…ごめんなさいっ!!

佐野玲於
…あぁ、これは完璧振られたのね?
あなた

…結論的には…そうだね。

佐野玲於
はあっ、それ最後に言ってくれないかな。
あなた

あ、ごめん!

佐野玲於
いいから、はい。
出されたのは玲於の手。
ムチムチで私よりも大きな手。
ずっと触ってたくなるような柔らかさ。


ギャップだよね。
それから、屋台も二人でまわって


あっという間に時間は過ぎていくもの。
佐野玲於
夕方はあいつか。
あなた

うん

佐野玲於
楽しんで!
あなた

ありがとう、玲於。

佐野玲於
おうっ、またな。
屋台の人混みに紛れて行った玲於。


まだ、繋がれた私の左手は玲於の手の感覚が残ってて


名残惜しくも思えた。
けど、考えるのはずっと先のことで
たこ焼きを頑張って転がす彼のこと。
じっと見ればパチッと目が合うこの瞬間。


たまらなく、龍友が好きだと思えた。