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第51話

男から?
集合場所。


中庭の時計の下。
待つだけなのにドキドキしてソワソワする。


龍友、いつ来るのかな…って。
あなた

うぅ…

無意識に髪の毛を直したり、顔をチェックしたりしちゃう。


早く来てくれないかな!
すると、とんとんと後ろから肩を叩かれ、
振り向くと
数原龍友
よっ!
あなた

龍友 ~ 。

数原龍友
遅なってごめん!
たこ焼き屋が長引いた!
あなた

うん!いいよ。大丈夫。

数原龍友
ほんなら、はい。
あなた

え、

私の目の前で行われているのは現実か?


鼓動ははやくなる。
龍友が恥ずかしそうに私に手を出している。
あなた

手?

数原龍友
…玲於とも繋いでただろ?
あなた

玲於?

そうえばさっき…


って、なんで知ってるの!?
あなた

見た?

数原龍友
見た。
あなた

あ ~ 、そっか…

数原龍友
やで!僕も。
ん!と強く出してきた。
手を繋ぐなんて恥ずかしすぎる。


しかも、みんながいるところだし…
数原龍友
も ~ 、早くっ。
龍友は私の手を握って歩き出した。


やばい、


手、繋いでる!!!!


死にそう…


手汗すごくなりそう…!
手から私の鼓動伝わらないかな…
数原龍友
あなた、どうする?
あなた

え?あ、うん…どうしようか。

数原龍友
何、緊張してんの?
あなた

する…

数原龍友
おまっ…やめろよな。
後ろから見える龍友の耳はちょっと赤くなっている。
あなた

…たこ焼きっ!

数原龍友
え?
あなた

たこ焼き…食べたい、

数原龍友
たこ焼き?
目の前にあった屋台。


今は、隼くんが代わりにやってるけど


何か手こずってるよう。
数原龍友
あいつ、何してんねん。
あなた

なんか、すごい行列だけど…

数原龍友
んっ ~ あっ!!ちょっと待っとって!
繋がれた右手は離されて龍友が走っていく。
あ、隼くんと交代したのかな?
並ぶ人に謝ってるのかペコペコ頭を下げる。


優しいなぁ…


そういうところ。
見惚れてた。
そしたら、龍友が私を呼ぶ。
たこ焼きの屋台の所に行くと
はい、と渡されたたこ焼き。
数原龍友
特別に。
いつもは4つなのに5つ入ってた。
あなた

わぁっ…ありがとう!

数原龍友
おうっ…
特別に作ってくれたたこ焼きは出来たてホカホカで


すごく美味しかった。


私のために作ってくれたと考えると嬉しくてたまらない。
あっ、そうだ…


今日、伝えなきゃ。


好きだって。
.
数原龍友
なあなあ、花火って
どっから見ても同じ形やと思う?


告白…
あなた

…うん

数原龍友
正解!
花火って丸いからどっから
見ても同じなんやって!


好きだって…
あなた

…うん

数原龍友
ちゃんと聞いてんの ~ ?


伝えなきゃ…
あなた

…うん

数原龍友
…僕のこと嫌い?
あなた

…うん…?って!違う!

数原龍友
そんな否定してくれてありがとうな。
暗くなってみんなが花火を見るために集まった人集りの中。


龍友の顔は暗くなるけどやっぱ、かっこいいなって。
あなた

…きっ…

数原龍友
え?
言えっ…私。
あなた

私っ…

数原龍友
なに?
あなた

私、龍友が好きだよ。

その瞬間、ピューッと音を立てて花火が上がる。
数原龍友
え…?
言っちゃった…
膝を抱えて伏せる。


絶対顔赤くなってるもん。


嫌っ…
え?
私を大きく包み込む何かが、
あなた

龍っ…友…?

それは、龍友だった。
数原龍友
女から言うのはずるいやろ ~ 。
あなた

え?

数原龍友
普通は男から言うもんやで?
それって、どういうこと?