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第5話

相談窓口
数原龍友
じゃ、気ぃつけて ~ 。
あなた

はい、ありがとう。

数原龍友
またな ~ 。
あなた

は ~ い。

お別れは駅。
そこからは徒歩で一人歩くのだ。
こんなにも寂しい気持ちは無いだろう。


龍友が居なくなった途端、ぽかんと開く私の心。


" 泉チャンだって!! "


不意に浮かんだ龍友のLINE。
私にとってどうでもいい事なのに


好きな人の事が関わるとどうしても気になってしまう。


「 3年生の泉さんってどんな人? 」


送った先は


『 知らねぇよ。』


冷え冷え玲於。
実は、玲於。


ああ見えて、生徒会の一員。
生徒のことならなんでも分かる


生徒情報局なんて呼ばれてるほどの管理。


もちろん、情報を漏らすことなんて禁じられてる。


玲於に聞けば1発だと思ったのになぁ。


「 お願い、教えて。」


『 禁止されてんのにどうやんの。』


「 私も行く。」


『 は? 』


「 どうしても知りたいの。」


『 あの数原なんちゃらっていう人のため? 』


数原


そう記されている彼からのメッセージ。


ううん。


違う。


「 私の為。」


『 明日、放課後。』


よしっ。


「 ありがとう!玲於 」


既読


それを付けたまま返信は来ない。


ま、玲於スタイルってやつ。
泉さんはどんな人なのか。


龍友の恋が上手くいくよう!…って


馬鹿だ。私。


また、自分押しのけて龍友の恋を応援してる。
あなた

何してんだろ…私。

ジリジリと鳴り響く蝉の音。


今は無性にその音が居心地を良くさせてくれている。


まるで、自分の気持ちを隠すかのように。
応援したい。


けど、したくない。
そんな矛盾した思い。
佐野玲於
あ、不正マン。
あなた

え!?

パッと振り返ると玲於がいた。
佐野玲於
お前、猫背だぞ?
あなた

う、うるさいなぁ…

佐野玲於
おばあかよ。
あなた

ボヨボヨだよ、もう。

佐野玲於
…何。なんかあったの。
さすが、私の相談窓口。
あなた

龍友の事好きすぎてどうしよう。

佐野玲於
なんか微妙な日本語。
はぁ、いつまで玲於に付き合ってもらうかなぁ。
玲於ったらめちゃめちゃ人気なのに


彼女もつくらないでずっと一人。


一人が楽って言ってたけど私の話聞いてる玲於の顔


少し寂しそうなんだよなぁ。
あなた

玲於、いつも聞いてくれてありがとね。

玲於は瞬時に  やめろ  そう言った。
あなた

なんで?

佐野玲於
…急に言うなよな。そういうの。
照れているように顔を赤らめている。
あなた

…照れてる

佐野玲於
照れてない。
あなた

顔赤いですよ?

佐野玲於
お前のせい。
あなた

はぁ、素直になれって少年よ。

佐野玲於
お前に言われたくない。
ピンとおでこを弾かれ
痛い痛い思いをおでこに宿らせた。