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第56話

心の疲労
待って…


なんで朝からこんなにも会うの…?
あなた

いらっしゃいませ ~ …

接客としてちゃんと言う。
すると、ペコっと頭を下げる。


ん ~ 、なんか変わった?


雰囲気も変わった。


ガタイも凄く良くなってて分厚い。


髪も高校時代は黒かったのに今、茶髪…だよ。


チャラくなった?
私もペコっと頭を下げた。
ダメダメ、集中しなきゃ…


気持ちを入れ替えて、ただ、目の前のお客様に集中した。
.
あなた

はぁ…疲れたぁ…

日頃あまりない疲労。


これは、体じゃない、心の疲労だ。
片寄涼太
なに、ため息ついて。
あなた

涼太くん ~ 。

片寄涼太
なになに?
お客様の少ない時間帯。


店内には一人もいなくているのはカウンターの人だけ。
その後ろの椅子に座る。


椅子が四つあり、真ん中に大きな机。
あなた

涼太くんの接客相手の男性いたじゃん?

片寄涼太
ああ、うん?
あなた

その人、私が好きだった人。

片寄涼太
え!?まじ?
あなた

う、るさい!店長に聞こえちゃう…

白濱亜嵐
大丈夫、聞こえてるから!
どこからかわからない所から聞こえる店長の声。


不思議だな、店長って。
片寄涼太
ははっ、んで?高校時代に好きだった人?
あなた

うん、一応そうなんだけど…今もで…

片寄涼太
今も!?
あなた

だから、うるさい!

片寄涼太
ごめんっ…
あなた

今日の朝もマンションで会って

片寄涼太
運命の人みたいじゃん!
あなた

えっ、やっぱ、涼太くんもそう思う?

片寄涼太
思わざるおえないでしょ!?
あなた

だよね、だよねっ。

やっぱ、運命なのかなぁ。


龍友とは。
今でも繋がってる?
あなた

カラー何色にしたの?

片寄涼太
あ、黒だって。
てか隣で見てたでしょ?
あなた

私、切り替えちゃったら周りのこと
一切シャットダウンしてるから。

片寄涼太
おお、切り替えの神。
涼太くんに向かって親指をたてた。
黒…か。


何か大切なことでもあるのかな。


スーツ着てたし、営業かな。
今日は凄い日だ。
.
あなた

お疲れ様でした ~ !

片寄涼太
お疲れ様でした。
白濱亜嵐
おつかれ。
今日は涼太くんと飲みに行く日。


前々から誘われてて仕事が忙しくて行けなかった。
やっと実現出来て嬉しい。
片寄涼太
何食べたい ~ ?
あなた

ん ~ 、パスタ!

片寄涼太
わ、女子。
あなた

女子ですけど!?

片寄涼太
ふはっ、うそうそ。
あなた

すぐ、そうやってからかう。

片寄涼太
ごめんって ~ 。
でも、こうやって
言えるのあなただけだよ。
あなた

…特別みたいな言い方されても嬉しくないよ?

片寄涼太
…バレた?
あなた

バレバレ!

子犬のように笑う彼は罪でしかない。


これで堕ちない女はいない。
あ、ここに一名。
二人で歩いてパスタで有名な店に来た。
外見もお洒落で中もシックな感じでとても好み。
腰を掛けてメニューを取ると
たまたま少しだけ手が触れてビクッとしてしまう。
片寄涼太
ふはっ、なに、経験少ない?
あなた

はっ、?何言ってんの!

こんなお洒落なところで!
片寄涼太
そんな、間に受けなくても良くない?
もしかして、図星?
うわっ、この人Sだ。


ドS!
あなた

いいです ~ 、もう。

片寄涼太
あ、怒った!
あなた

怒りました。

片寄涼太
敬語だし。笑
あなた

敬語になりかけそうです。

片寄涼太
もうなってますよ ~ ?
何言い返しても飛んでくるのは正論。
頭のいい涼太くんには叶わない。
パスタを頼んで会話が弾む。


なんだかんだ言って私達気が合う。
片寄涼太
あ、そろそろ行こっか。
あなた

わ、もう9時じゃん。

片寄涼太
赤ちゃんは早く寝なきゃね。
あなた

赤ちゃん…?

片寄涼太
あなた、赤ちゃん。
あなた

立派な大人です!

片寄涼太
そういうとこ。
ああああああああ!


やだ、もう!
涼太くんより先を早く歩く。


もう、やだ。


涼太くん、すぐ私のことバカにする。
片寄涼太
あなた ~ 
あなた

何。

片寄涼太
待ってって ~ 。
あなた

待たないよ!

振り返ると居なくて
あなた

え、どこ?

ちょっと弱気になるけど
片寄涼太
ここだよ。
振り返ると涼太くんがいて
あなた

もう、びっくりさせないで!

片寄涼太
やっぱ、赤ちゃんじゃん!
涼太くんに、振り回されっぱなしの私。
やっぱ、心の疲れ。