ウジside
朝からあいつらはうるさい
スニョンとあなたが一緒に来ただけで付き合ってるのか!?とか、、
なわけないじゃん
あなた、めっちゃ否定してるし
俺が驚いたのは、
あの5人組があなたをかばったってことだ
俺はあまりの驚きでつい5人組の方を見てしまった
そのうちの一人と目が合い、すぐそらした
俺の頭はパニックだった
俺が何かされるのではないか?
それか、あなたが何かされるのか、、
そんな考えしか思いつかなかった
そうだ、今日は特別な日
月一で俺はあいつらの命令に従わなくていい日があるんだ
すっかり忘れていた
まあ、そんな日があっても俺はあなたとは喋らないし、、
別にそこまで変わりがない
でもひとつだけその日にすることがあるんだ
俺が唯一好きな趣味
そう、音楽
俺はまだ素人だけど、曲を作っている
そして、そのできた曲を楽器にあわせる
それをしているときは俺は幸せで仕方がない
だから、放課後その日だけ音楽室に行き、幸せに浸かるんだ
俺は放課後が楽しみで仕方がなかった
ーー放課後ーー
はやく音楽室に行こうと急いで準備していると
は?
いや、なんで俺、?
まじで意味わかんねえ
そして、俺は結構重かった教材を職員室まで運び教室に帰ってきた
あいつのせいで時間が潰れた
どうせ、俺が暇だと思って手伝わせたんだろう
まあ、俺があそこにいるのは誰にもバレていないからだろうけど
音楽室に向かった
今日は準備室から入ろうと思い、入ったら、、
ナース服姿のあなたがいたのだ
俺達は目が合ってしまった
は、?まって、どういうことだ、?
え、なぜここに居るんだ
しかもこんな姿で、、
頭がパンクしそうだった
いや、パンクした
こいつは泣いていた
おれは頑張って声を出した
なんで謝んの
、、俺、どうしたらいいんだ
とられた?
何を言っている
全然、頭あげないじゃん
また泣いてきた
何か思い出したのか
やっと、頭上げたか
もう泣き止んだのか
いま、こいつ見たら多分俺やばいと思うから、絶対に見ない
俺が次は質問する側だ
それはわかりきってることだけど、、
それしか聞く言葉が見つからなかった
それ、困るやつ
びっくりしたあ
急にそんな声出すなよ
なんだよ、あの不意打ち、、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。